Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

火の鳥と幾千の夜を リサ・クレイパス

火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)
火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)
原書房

かなり変わった設定でヒロインは今回のヒーローとほぼ身長が変わらず(170~?)
貴族なのに自ら保護動物の世話をしている(本来、労働階級の仕事)
そしてヒーローはロシア貴族であっても殺人の罪で追放された身…


加えてあるあるの「二人の関係はすでにご存じでしょ?」とばかりに
読者(私)の困惑をよそにどんどん話が進む。
しかも「ことに及ぶ」速さが半端なく(それも、え?ってぐらいのご都合主義で)
p166で第一章が終了!で2章に続く…というパターンも初めて。


カンニングしたところやはり前作があり、今回のヒロインの父と継母となる
女性とのロマンスがあってこその作品…
それこそ「つかみはOK!」ではないけれど、全然読者の気持ちを
つかまずに突き進んでいくのはどうかと。
書きたいのはこの部分ではなく、2章以下よって言われたらそれまでですが
「置いてけぼり」状態でついて行く気には全くならず、ここで中途放棄。


ロマンス小説のパターンとして1冊目に出てきた登場人物のロマンスが
続巻で続く…はよくあるけれど、やはり1作目が勢いがあって一番面白い。
よって2作目を作るのであれば、もう知ってるわよね?的な
進め方をせずにきちんと一から作る!はじめ読んだ人にもわかる、
という手順を踏んでいただきたい。