Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ダレンシャンⅫ(12) 運命の息子 ダレンシャン

ダレン・シャン12 運命の息子
ダレン・シャン12 運命の息子
小学館
Digital Ebook Purchas

やっと読み終わった~(超開放感!!)
それにしてもこんな超絶胸糞悪い内容を12巻も続ける必要があったのか?とすら思うのですが…ここまで「悪意」が優位に立つ話も珍しい。しかも「児童書」で。そりゃ私が読みながらイライラするはずだ。全体に覆う負のオーラを感じ取っていたのだから。この最終話、一体何人の子供が理解できるのやら。


人は生きていくうえで何回も「選択」をしていると思う。
それこそ「結婚するかしないか」「誰を選ぶか」と言った「人生の岐路」的な事から
「今日の晩御飯は魚にするか肉にするか?」と言った生活レベルまで様々な事を。
「たまたま行った道で交通事故に遭った」から「たまたま行った道で運命の人と出会った!」まで何気ない行動が今後の人生を大きく変えるレベルで存在していると思う。
そして選んだ結果が現在の状況になる。
普通は「やり直せない」。いくら望んでも「あの時に戻れるなら…」と願っても戻らない。そうやって一度始まった人生は最後まで続く。


密林のレビューで「運命は変えられるってことだよね」的な感想を見つけたのですが
確かにこの本の中ではそれっぽいことを書いているけれど一般には変えれません。
ただ「選択」するだけ。そして自分で選んだ方向に進むだけ。自己責任ですよ。
「変えられる」と考えるのはファンタジー。まあ、ダークファンタジーだからそんな
「お花畑」な感想を書く人がいてもおかしくないか。


一巻目で感じた「これは外国作品だからOKなのか?」という位、日本で言われる「児童書」とは全く違うレベル。子供の頃からこんな「悪意丸出し」の話を慣れ親しんで育つ海外の子供と「汚いものはなるべく見せない」ように育てる日本とではそりゃなんていうか肉食動物と草食動物位「意識の差」があっても仕方ないかあ…と思った次第。