Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ないたカラス 中島要


ないたカラス
ないたカラス
著者:中島 要
出版社:光文社
発売日:2014-05-16
カテゴリー:Kindle本

この作家さん、ホント起承転結のケツがへたくそ!ゆるっゆるのゲリピー状態!
6篇中5編は雑誌掲載。
最後の一篇を描き下ろしで何とか後日譚としてまとめました!感ありあり…
むしろ最後の一篇が「しばり」が無かったせいかのびのびした感があるのは気のせい?
本来なら5編の主人公の弥吉と三太に何とかしてまとめてもらいたかった。


ここまで来たら作者の経歴である「早稲田卒」がものを言う。
確かに「文章」は上手いが「小説」としてはまだまだ、と言う感が数冊読んでも否めない。
けれど昨今の「時代小説ブーム」に乗っかって、とりあえず出版する、本屋に並べる。
売れる売れないは後から考える。返本になっても問題ない!
ただ、毎日毎日鬼のように本が届けられた本屋にしたら陳列するのが苦痛…みたいな?
別の本屋を舞台にした作品でそうぼやいている作者も居たっけ…
内容は二の次。とりあえず売れりゃいい。そんな出版業界の内情が透けて見えるような本が本当に多く、ジャケ買い、題名買い、してしまう読者の身にもなれよな…
時間の無駄なんだから。はずれの方が多いから逆に「当たり!」と思う方が少ないけど。


と言うわけで、幼馴染の二人が騙して僧を騙り、生き延びていく知恵は面白いけど最後がねえ…
中島要と言う作家はもうごちそう様です。



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