Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

めぐりんと私。 大崎梢

めぐりんと私。
めぐりんと私。
東京創元社

先のブログで思うところがあり遠慮がちに書こうかな…と思いましたが、
今回「吼えさせて」いただきますのでこの作家及び作品がお好きな方は
遠慮せずにクローズを。




題名を当てはめるとしたら「移動図書館と私」というところか。
前作

本バスめぐりん。 (創元推理文庫)
本バスめぐりん。 (創元推理文庫)
東京創元社
Digital Ebook Purchas

がかろうじて「コージーミステリー」の体裁を保っていたのに対して
本作はもうどこを目指しているのか誰に向けているのか?という位、退屈以前に
図書館が募集するその名もずばり『移動図書館と私』というテーマの作品募集!的なイベントに寄せられた投書を小説風にまとめかつ「今後の移動図書館についての提言」的なエッセイor論文的な内容


移動図書館の存続や図書館の在り方を普段から図書館を利用している人間に訴えられてもな、というのが一番の感想。
著者の前職が「書店員」だから仕方のない事(=本が売れないと自分が干上がる)
なのかもしれないけれど、移動図書館が無くなっても残念ながら誰も困らないと思う。
確かに「紙のぺージをめくってこそ本!」であり「新刊の本の匂いがたまらん!」という
付加価値を含めて本!というこだわりを持ちたいのはわかる。
けれどレンタルで有名な「ツヤ×」の衰退ぶりを見ればいずれ「紙の本」は衰退し
電子図書が受け入れられる時代が来ると思う。
「返却日を気にせずに済む!」「購入しても場所を取らない」etc.
紙の本は将来「貴重になる」かもしれないけれど「本を読む人」が減ることは無いと思う。
ただ、紙であれ電子であれ「内容が面白くなければ受け入れられない」のは同じ。


「面白い!」と思わせる本が一冊でも増えることを望む。
そうすれば私のブログも「否定内容の羅列の嫌な人が書くブログ」から
脱出できるのだから!



もっと一押しできる面白い本を書けよ、今どきの作家ども!!