髪がつなぐ物語 別司芳子
元々長男の妊娠までは献血に行っていました
臓器提供もしてもいい…と思っていたのですが夫の強固な反対に遭い、断念
(法律的に面倒らしい…)
根底に自殺願望が横たわっているので、「自分の臓器なり使えるところがあれば使ってくれたらいい」という気持ちは元々ありました
お嫁ちゃんの「切迫流産」というショッキングな出来事の後、「誕生死」や「突然死」
そして「病死」といった書籍を読んでいたこともあり「ヘアドネーション」の言葉の意味
ぐらいは知っていたので「自分でもやってみようかな」と思い立ち借りました
↑こちらが本書で紹介されていた日本で最初にヘアドネを広めたNPO
「年齢の事もあり白髪もあるけど…」と思っていたので弱気になっていたのですが
本書を読んでがぜんやる気が!! (単純!!(≧◇≦)
p13
「一つのウィッグを作るのに、何人分の髪の毛が必要か知っている?」
「え?一人分じゃないの?」
「そう思っている人が多いけど、ほんとはね、一つのウィッグに20~30人分の髪を使っているんだよ」
ホームページの順番待ちの数が100名でした。美空ちゃんは急いで頭の中で掛け算をしました。
「必要な髪の毛は、3000人分だ!」
p17
「美空ちゃんは、髪の毛がぬける病気の事を知っている?」
(中略)
「白血病や小児がんなど、病気の治療の為に、髪の毛が抜ける子がいるんだ。その他にも無毛症と言って生まれつき髪や眉毛がない子や、髪が抜ける脱毛症の子もたくさんいるんだ」
p26~(適度抜粋)
ウィッグを一つ作るのには、たくさんの費用が掛かります。
髪の毛の束をたくさん集めただけではウィッグは作れません。
長さも色も太さもまるで違うこれらをウィッグにするためには髪質や色を統一するための特殊なトリートメント処理をしなくてはなりません
日本には専門業者がいないので安くてさらに安心できる海外の業者に送るしか方法がありません。
髪の毛を送ってくれる人に、処理代として三千円の寄付をお願いしています。
p28
送られた髪の毛は、まず専用の薬品を使ってキューティクルを整え、天日で乾かし、違う薬品を使ってブリーチ処理(脱色)を経て均一にし、今度はそれを日本人の子供に合わせて自然な黒色に染め、長さや太さを見ながら一本一本手作業でまとめられていきます。
それは技術ばかりでなく、気の遠くなるような地道な作業でした。
この様に手間暇(費用)が掛かるのでウィッグを待っている間に亡くなる子供たちも…
( ;∀;)
採寸に来るはずの子だった子が亡くなって来れなくなる
出来上がったので家に電話したらお母さんが泣きながら「先ほど息を引き取った…」と
伝えられる…etc.
あと少し早ければ…(´;ω;`)
ヘアドネーションを知った女子高生が全国放送コンテストにこのことを取り上げ、受賞!
そしてあの「アデランス」ともつながりを持ち一気に支援運動は加速!!!!!
ここで終われば「いい話でしたね」で終わるのですがヘアドネに協力するにしても
こんな「弊害」↓も (´・ω・`)
やはりこの「心が貧困ナンバーワン国」の日本だけに…
小5の男子児童がヘアドネに挑戦しました。本書の段階で3回目に挑戦中だとか。
一回目が小2だそうですが入学式の時に「なんで男なのに髪が長いの?」から始まり
「オカマなんだよね~」という心無い言葉が投げつけられる…
p104
仁君は髪を伸ばすだけの簡単なボランティアだと思っていました。
けれども、心が強くなくては、到底やり遂げられないことだったのです。
大人なら偏見と悪意の視線にへこたれそうになる現実の中でピュアな心の持ち主は
人に言われなくてもこんな風に自分の気持ちに向き合っています。
p110
渡邊さんが心配したことは、何一つありませんでした。
仁君は自分で決めた事だからこそ、最後まで頑張ることができたのです。
「個性とか自由とかって、周りの理解がないとできないんだ。
自分がヘンだとか、気持ち悪いとか言われずに、
個性的だって言われるようになったのは、みんなのおかげだよね」
大人すぎます!!!!!!! (≧◇≦)
「異次元の少子化対策」とかなんとか
それらしいことを言って「お金をむしり取ることばかり」言うのではなく、こういった「誰でも、年齢・性別関係なく」
できる身近なボランティア活動を推進して「子育てに協力」するようなことを考え出せないものでしょうかね?
東大を出ている頭だけはいいと言われれる人たちは!!!!"(-""-)"
という事で妊娠したら「もうあなただけの身体じゃないんだから」と言われるように、
ヘアドネすると決めたからには「今日からは私だけの髪の毛じゃない!」事を念頭にわかめ食べて
(≧◇≦)、全く美容室に行かない(=髪を切らない)のではなくむしろ今以上にこまめなカットをしてトリートメントもして、美髪を保って31センチ以上(約2年)伸ばすことをここに誓います!
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。