Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

般若心経 二六二文字を読む・知る・書く

般若心経 (コロナ・ブックス)
般若心経 (コロナ・ブックス)
平凡社

一言で言えば「教科書」的存在位置
でも今まで「般若心経」を勉強したことがない人間にとっては
この薄さと内容で十分だった
ただ「教科書」であるがゆえに薄い本であるにも関わらず、
一読して理解できる小説とは違い、書いてあることを
「理解」し「自分の頭で咀嚼」するのに時間がかかった


p13

「般若心経」は「智慧」のお経であるが、その根底には深い「慈悲」があることを忘れてはならない。仏教の本質は、自分自身の利益を求めることではなく、周囲の者の救済であることを、先の逸話は同時に示しいている。お経を伝えるという事は、この精神を伝えることに他ならない。

この精神が「般若心経」のチカラの源なのである。



座禅に行かせてもらっているお寺の住職さんが、
「最近、浮浪者が住み着いていてなあ…『なんか食べるもの下さい』言うから、
朝、握り飯作って持って行ってん。そしたらな『おかず、無いんですか?』と
言われたから昼にチャーハン、持って行ってん。そしたらな『冷たい、お茶下さい』
言うから持って行ってん…」とここまで聞いた私、
「喫茶店とちゃうねんで!!!! "(-""-)" なんやねん!そいつ!」って
言ったら住職、笑ってた
なんやこれ、これがまさに周囲の者を救済する精神が身についている人の行動
というものなのか!!!
って実感したから余計に会計を引き受けました (^▽^;)
いや、もう、私の周囲「徳の高い人」ばっかり!\(^o^)/
付き合うならこういう人を選んで自分も一緒に高みに行かなあかんわ!って思た


p19

魔訶般若波羅密多心経=大いなる智慧の完成、を説いた肝心要の教え


p25 「空」とはからっぽの事ではない

「空(くう)」の原意は「何もない状態」を意味します。

しかし、何もない状態と言うのは「何も存在しない」と言いう事ではありません。

「空」とは、この世に存在するあらゆる存在は実体的存在ではないという事を意味する言葉です。

全ての物事は因縁和合によって生起している現象であり、ある時、ある所で、ある条件のもとに象(かたち)を現しているだけであって、ほかのものと関わらず存在し、それ自体でいつまでも変わらずに存在し続けるものではありません。このことを「空」と言うのです。

よって「空」とは何も存在しない「からっぽ」の事ではなく、「固定した実体が無い」「一定不変ではない」「移り変わりゆく」と言う事を意味しています。(中略)

「空」であるから、何もないところから生じるのでもなく(不生)、まったく消えてなくなってしまうのでもなく(不滅)、汚くもなく(不垢)、清くも無く(不浄)、増えもせず(不増)減りもしない(不滅)のです。



あ~全部きちんと読まれた方は何人いらっしゃるでしょうか? (;^_^A
でも、この「空」の意味を説明されたから「ああ、なるほどな」って
何かが見えてきた気がした私です


p33  ない、ない。全部「空」です

仏教では、世界はこの「十八界」によって成っていると説きますが、これらがすべて「空」であると説く観自在菩薩。私たちの目の前の世界や認識、すべてが「空」とは…

しかし、これが『大いなる智慧の完成』の考え方なのです。

世界は、私たちには捉えようが無い世界、「空」としか説明しようのない世界です。

でも、だからこそ、苦しみや囚われから離れられるのだという事が「無無明」で始まる次の段落で述べられます。





【十回復唱】般若心経・癒し 瞑想 暗記 作業などに


般若心経とは「呪文」だそうです(最後の2行) (≧◇≦)