Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

何様 朝井リョウ

何様(新潮文庫)
何様(新潮文庫)
新潮社
Digital Ebook Purchas

2016年単行本発行

2019年文庫化



こちら↓に登場した人物たちのビフォーアフター

中には「この人誰だっけ?」と言う話もあったけれど、
6編からなるアナザーストーリーと言う位置づけ




個人的には録音スイッチを入れっぱなしにしただけの学生自主映画を延々と垂れ流しているかの様に感じた長編=何者 よりもその時の一番いいショットを狙った写真のようなこちら=短編 の方がこの人は向いているのでは?と思った次第


あと、主人公を男にするより女性にした方がしっくりと来るというか理解しやすかった
まあ6編中一番最初に掲載された『水曜日の南階段はきれい』が一番好きかな


それはそうとこの人の作風が「受けた」からと言って似たような文体・文章・作風が
蔓延するのは勘弁願いたい!!
昔、新井素子が高校生デビューした時その後似たような「日本語文体壊滅文章」の嵐が
吹きまくり、自称小説家が「だから、あたし。きっと、そう」みたいな文章を書きまくっていた(≧◇≦)
後年、新井素子が他の作家と座談会している雑誌で、
「私はきちんとした日本語文法を理解した上で、崩しているわけで。
それが…あ~ん。美しい日本語がああ」と語っていた
何を言っている!お前こそが日本語を崩壊させた首謀者だろうが!!って思いながら
読んだので覚えている \(^o^)/
高校生が書いたからこそあの文体でも受け入れられたのだと思う
今60歳を超えた女が「だから、あたし」とか書いても「…」となるから、
若いうちだけに許される文体・文章もある、と言うことで