寿退社の有川さん 桜町はる
2020年発行
新卒主人公はそれなりの生まれでそれなりの大学それなりの人間に成長し
なぜか本文では大手の出版社「宝船社」に就職、国内最大級の週刊誌
「週刊宝船」の編集者である ←本作は宝島社出版物
ん~最近その出版業界に就職するのってかなりの難関、っての内容の話 ↓
- 何者(新潮文庫)
- 新潮社
- Digital Ebook Purchas
を、読んだだけに
本作では一応就職するために苦手な部分は克服する努力はしたとは書いてありますが…
p90
「じゃあ、好きだったの?」
「それはノーコメントで」
「じゃあ、当時の思いを今、伝えるために、文芸編集者を目指しているのね。社会人になってから偶然の再会を装って、恋に落とす作戦」
というエピソードはこっちの一編目と被るんですけど!! ↓
- 何様(新潮文庫)
- 新潮社
- Digital Ebook Purchas
もしかして小説家にとって「お仕事小説」を書く場合、
出版社か本屋しか知らないの?と言うぐらい世間が狭い
確かにまともな会社に勤めた経験がない場合「取材先」として出版社を選ぶと
色々なエピソードも聞けるから「それっぽく」書ける確率は上がりますが…
あと、めんどくさいのか「IT会社」設定で「ブラック・残業・パワハラ」を
ぶち込めば全くどんな仕事内容なのか触れずに書いている人、多すぎ!
とまあ下手な業界を舞台にするよりは身近な書きやすい場所を選んでいるのか、
敏腕雑誌編集者の先輩女子が探偵役となって話が進みますがまあよくある2時間ドラマか
時間つぶしの連続ドラマ的な内容
もっと業界内のドロドロした内情を暴露してくれる方が「ため」になって
読みごたえがあるというのが読者の心理ですけどね
ミステリーもしょぼいし中途半端
とはいえ娘さんがW大卒、K談社に就職、入社後すぐにやはり下世話な週刊誌部門に
配属され嘆かわしい…と言いつつもしっかりと自慢している人が身近に居りまして、
娘さんは週刊誌を経てやはり文芸誌に転属して作家さんと飲食をするようになり
「ほら~やっぱり、娘って口が肥えててええ…作家さんと食事するでしょ。
それなりにいい物を召し上がるからああ…」と「困るわあ~自慢」されてました
うん。その娘さん、K談社を退社後こちらに戻ってきて就職したようですが
彼女から東京帰りの匂いは全くせずどう見ても女版:麻原彰晃にしか見えなくて
過去の話すら妄想?と思うレベルなのですが…
あ、これ以上は毒がきついので以下自粛・削除
p102
「なあに、文芸部にいれば嫌でも舌が肥える。売れっ子の接待ではこれクラスのワインは腐るほど出てくる」
ま、これも編集者からすれば「常識」エピソードなのでしょうね
小説としてはこれまた薄っぺらいですが時間つぶしのエンタメとしてはいいのでは?
正直評価のイラストを貼る時にこの中途半端なタイプは困るんですよね~
寝るほどでもないけれど時間つぶしにはなる、と言うタイプは…(;´∀`)
こんな風に娘さん自慢してくださいました
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