Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

神の時空(とき) 鎌倉の地龍 高田崇史

神の時空 ―鎌倉の地龍― (講談社ノベルス)
神の時空 ―鎌倉の地龍― (講談社ノベルス)
講談社

いつもと違う本棚を放浪していて手に取りました。
初作家さん。
なので、この人が元々この手の本を書いているのかどうかわかりませんが
「これ、ジャンル的に何??」って感じです。
簡単に言えば「伝奇歴史ロマン」ってことでしょうか?
半村良系?(古っ!!!)
そういえばあの作家さんもこの手の新書サイズで良く出されていたなあ…
あと高木彬光さんとかもいましたねえ…
と、まあ歴史の教科書では「こうです」と一般に言われている説ではなく
作家さんが「実はこう思う」的な事を小説として発表している感じ。
これが正真正銘の「学者さん」が「実はこうです!!」と発表しても
黙殺、抹殺、追放とろくな目に遭いませんが、そこは「小説家」の
「モ・ノ・ガ・タ・リ!」と言ってしまうと何もなかったことにされる。
それはそれでものの考え方が狭いなあ…と思うのですが。


てなわけで、本作では源頼朝さんの「怨念」を餌にどんどん話が進みます。
しかも、これ一冊で完結!タイプではなくまだまだ続きますという…汗
それ、嫌いなんだよね~引っ張るだけ引っ張ってオチがつまらんかったら
「時間返せ!!」とか思ってしまうので。
なので、くれぐれも失望させないでくださいね。
ただ、そんなに「怨霊」ネタってあるのかな??
「いい国作ろう!鎌倉幕府!!!」ってだけのお付き合いの鎌倉時代。
こうも暗殺殺戮ばっかりだとさらっと通り一遍で授業で習うだけでたくさん。
こんなにドロドロしているのか、政権争い!
そういえば日本の政治家も結構世襲だしなあ…
皆権力を一旦手に入れたら放したくなるものなのか。
嘘泣き、聞こえないふりをし続けてでもしがみついてますもんねえ…
そんなに天下を取りたいもんですかね????