Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

僕は何度でも、きみに初めての恋をする 沖田円

僕は何度でも、きみに初めての恋をする。 (スターツ出版文庫)
僕は何度でも、きみに初めての恋をする。 (スターツ出版文庫)
スターツ出版

う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん


まず読み始めて「え?これってもしかしてアレ系??」と。
で、題名を再確認して「やっぱりアレ系か…」と。
アレ系と言うのは設定としてもう映像化とかネタとしては出尽くしている感のある
物なので、いまさら感大!
で、さらに読むとやっぱり「アレ系」だったりする…


なんていうのかな。
文章が、風景描写は絵でいうと「緻密な風景画」その物なのに、
人物描写に至っては急に「へのへのもへじ」で書いているかのような抽象画。
非常に読みにくい。
今時の子は女が男に対して「きみ」と言う表現をするせいか
一体このセリフは男が言っているのか女が言っているのか区別が非常にしにくかった。
むしろ英語で I saidとか He saidみたいにSVがはっきり書いてくれる方がわかりやすいぐらい。それだけ本書と言うか今時のノリで書いている巷にあふれている文章はあいまいが多すぎて読むのが疲れる。


ほんでこれって最終的に作者は何が言いたかったわけ??
何この投げっぱなし感。
あとがきに「10年後もこの作品を読んでくれること」を目標に書いているそうですが
無理無理無理~~~~~~ですね。
この本を読み終わって閉じた途端に二度と読むもんか!って感じでした。


ネタバレですが「アレ」系と表現したのは男が自分の記憶が1日しか持たないという
設定でした。
この話読んで涙するのは本当に人を好きになったことの無い奴だと思う。
そもそも自分に当てはめてみろよ。
自分の好きな男が毎日毎日にこやかに「初めまして~」と挨拶し、初対面の人間に
対する態度を取るかと思うと、正気を保っていられるかつ~の!!怒
初めは「新鮮」と思っているかもしれないが(本文ではそういう風に取れというかの描写。他のレビューでもそこがいい!的な感想が多い)
毎日やられてみろよ。神経焼け切るわ!!!
万年(永久)童貞&処女ならこの作品、受け入れらるだろうなあ。
う~~ん、読者設定層からかなり外れているせいか「ありえねえ~」というか
あほらしくって涙出そうな一冊。