Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

主婦が仕事を探すということ。

主婦が、仕事を、探すということ。―高学歴40代妻たち、涙と笑いの再就職戦線
主婦が、仕事を、探すということ。―高学歴40代妻たち、涙と笑いの再就職戦線
東洋経済新報社

ああこれも一つ書き方を間違ったら「地雷」になりそうなタイプの本だな。笑
特に「体験記」系は読者と著者の間に認識の差が大きければ大きいほど
「理解できない」溝ができて感想もし烈になる。
実際、「密林」のレビューを見ると星1の人の感想がまさしくそれ。
(私が噛みつかれた人に文章が似ている…汗)
因みに私は書いている人たちと同世代どころかまさしく特に桃子さんの
文章を読んでいると「え?これ私が書いたの?原稿料貰ってないよ?」
レベルの共感を持つ。
この本に共感できる背景に「就職したければ短大、4大は就職先が無い」と
言われた世代があったことを知っているかどうかも重要かと。
今の20~30代にしてみれば「え?そうなの?」と言う感覚だと思う。
案外自分のお母さんが「高卒」である人も多いのでは?
それぐらい高卒で働くというコースも一般化していたぐらいの世代である。
著書の一人である「りんこ」さんのプロフィールにある
「青山学院女子短期大学」なんて当時私たちのあこがれの大学だったほどである。
(青短、とも言われここに入ったら将来薔薇色!!!みたいな感覚)


本って面白いですよね。
読み手の背景と心理状態がその本と一致すれば「面白い」「感動した」
「参考になった」と言う感想になるのに該当しない場合だと「酷評」に
なってしまうという…
例えば90代の人が書いた「人生について」を70代の人が読んでも
「もう今更読んでも…遅いわ…」となる場合ものあるし
60代の人が読めば「そうだ!今からその準備をしよう!」」となるかもしれない。
また、80代の人であっても前向きな人なら「まだまだ私も行ける!!」と
言った感想になるかもしれない。
要は読み手と本の出会いのタイミングなのですが。


私もこうやって読書感想を書いているようで実は自分の考えをダラダラと
垂れ流しているだけの文章がメインです。
ただそうやって無責任に垂れ流している駄文に噛みついてくる人の心理って
一体なんなんだろう?と思います。


この本に関して言えば星1つの人が酷評している
『月給100万の人と結婚すれば良かった』と言う部分一つとっても
それ普通に思いませんかね?
旦那が月100万稼いでくれたら自分は時給数百円の為にこれほどまで
苦労して仕事を探しをせずに済むのに、って。
(まあ、実際はpresidentを読む限り夫婦合わせて月収100万でも
貯金が出来ていない家庭が多いみたいなのでそれはそれで別の問題がありそう)


「おわりに」に「一ツ橋」を出て現在パン屋でパートをしている女性の話がある。『なぜパン屋なの?と聞くと

「時間の自由がきくし、家から近いし、

それにこの年じゃ、他に無いでしょと彼女は言った。」

それが現実なんですね。