Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ビアン婚 一ノ瀬文香

ビアン婚。~私が女性と、結婚式を挙げるまで~
ビアン婚。~私が女性と、結婚式を挙げるまで~
双葉社

元々この本を読む気になったのは一ノ瀬さんがグラビアの仕事を
「ビアン」であることを理由に却下(拒否?)されたという
ネット記事を読んだことから。
本書の大半は自伝。なぜ自分が女性と関係を持つことになったのか…
と生い立ちを振り返ることから始まる。
そしてWウエディングだけでなく婚姻届を提出して「不受理」
されたことによりさらなる法の改善を求めている…と言うことで終わる。


なぜ法律婚が必要なのか


制度としての婚姻は何かと考えると「国が二人の愛を保障するもの」

だと私は思っている。

結婚を考えている異性カップルが「婚姻届をだそう」と思うのも、

「愛を保障してもらいたい」からではないか?


私も国から二人の愛を保証してもらいたい。

それが、私が婚姻したいと思った大きな理由なのだ。






最後の最後に来てこの結論かあ…正直、がっかり…
「保障」の為の「婚姻届」なのかあ…
う~~ん。
それまでの彼女の生い立ちには何の違和感も無かったのに…
最後にこう来るとは…


異性婚の私にとっての婚姻届って何の疑いも無い、それって普通に出すもの
位の感覚だったし。制度とかそんな難しいことを考える事すら思いもせず。
そもそも結婚自体がかなりいい加減な気持ちだったし…


二人(家族)で一緒にご飯を食べて「おいしいね!」と
言ってそして笑いあってそんな些細なことが本当に幸せだと私は思う。



信頼出来て心から安心できる人と一緒に居られるだけで幸せだと思うのだけれど。
「国からの保障」っているのかな?
そう思うのは自分が自動的に手にした「保障」があるからなのか?
何の苦も無く持っている者の驕りなのか??


判らない。


それでも今の時代「異性」ともうまくいかない人が多い時代だからこそ、
たとえ「同性」であっても「好き」「愛している」と思える人がいるだけで
十分幸せだと思うのだが。
世界中の人が自分の敵になってもその人がいるだけで強く生きていけると
私は思う。