読書日記ときどき愚痴日記

主に読書感想。(だったのに…汗)
かなり独断と偏見更に毒に満ち満ちた狭い世界を
自己満足で満喫しています。
また基本「アンチ不倫、特にアンチW不倫」派なので
今後そのような本を読んだ場合及びブログを読んだ場合は
手厳しく批判していくので該当される方ご注意くださいませ。

あの日 小保方晴子著

あの日
あの日
講談社

図書館で予約してから1年後にやっと借りることができました。


前半は彼女がなぜ研究者を目指したのかそして例の事件が起こるまでは
どのような研究をどこでしていたのかが延々と書かれています。
そこから浮かび上がってくるのは
「先生に言われたことを素直に実験しているだけの女の子」と言う像。
「私はこの研究で一旗揚げるんだ!!!」的な野心は全く見えず
どこまでも末端で実験をしてるだけの補助・助手的な存在感でしかない。
そもそも彼女が注目を浴びちゃったのが今までの研究者の概念を覆す容姿
(化粧バッチリ、おしゃれさん、若くてかわいい)のが
思いっきりアダになった気がする。
これが一般に考えられている女性研究者=化粧っ気なし、
髪の毛は黒の輪ゴムで一つ止めもしくはぼざぼさ、しわ&シミが付いた
白衣の外見的に全くイケテなさ過ぎな女性が説明していたら
ここまでことは大きくならなかっただろうなとは真剣思う。


以下がなんとなくこの事件を解くカギの一つではないかと思う部分かと。
p92

若山研では私以外の全員が「胚操作」と呼ばれる顕微鏡下で

マウスの卵を使った実験を行える技術を持っており、

顕微授精を行ったりキメラマウスを作製したり、

クローンマウスを作製したりする

実験を行うことができた。(中略)

しかし、私だけは胚操作を教えてもらうことはできなかった

キメラマウスの作成に成功した頃「私にもキメラマウス作成の

胚操作を教えてください」と若山先生に申し出ると

小保方さんは自分でできるようになっちゃったら、

もう僕の事を必要としてくれなくなって、

どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ

といたずらっぽく仰った。




私、この部分を読んだ時ふと思ったのが
例えばあるかわいいホステスさんがいたとして、
A店が素人だったこの女の子を基礎の基礎からホステスとしての技術を教えたとする。
本人の努力もそれほど無いまま一種の幸運とその素人さが受けて
一躍人気者になったとする。
で、この店以外の引き抜きがあったとする。
A店にしたら面白くない。
店を移るのならせめて同系列のB店、C店ならまだしも。
そこで何気にA店でもう少し待遇をよくしますから残って頂戴、と
引き留めた…


前半の学生時代の彼女の在り方を読む限り「業界の仁義」に相当
疎かったのでは?と言う気になる。
店を移る時はそれまでのやり方を一切放棄して=研究内容を持ち出さないでくれ
と言ったルールがあったと思う。
医者でも「派閥」とかよく聞くように、そこで行った研究内容はいわば
財産であるからアメリカにも他の研究機関にも持って行ってほしくない!
そんな思惑が相当働いた結果、所属が宙に浮いたままの研究者としての
道を余儀なくされている気がする。


さらに。
いい年したおっさん数人が若い売れっ子ホステスさんに
「僕達がお金を出して店を共同で持たせてあげるよ。
君は何もしなくていいよ。
雇われママとしてニコニコしていたらそれでいいんだよ。
全ては僕たちが用意するからね。」
と言葉巧みに言い寄り
「じゃあ、お任せします…」と何も知らない年若い娘を神輿に乗せて、
いざ開店!の運びになり思わぬ反響で大盛況!!と喜んでいたら
役所から
「書類の不備です。営業停止です。責任者はママのあなたですね!!!」と
問い詰められたのと変わらない。
「え?私が責任者?名前だけのママなのに…おじさん達(教授レベル)が
任せとけ!って言ったのに。私だけが責められるの????」と
戸惑いを隠せない心情の吐露。


そんな風に受け取れたんですけど。
見目のきれいな若い子に説明をさせるってのはよくあることですよね。
おっさんの開発者・研究者がモーターショウでマイクを持って喋っても
人は集まらない。(ついでに言えば写真小僧も)
そういった意味では完全な「人寄せパンダ」であったと思われる彼女。
それなりに著名だった自殺したSさんを引き摺り下ろすための工作だったのか、
似た時期に似たような内容でノーベル賞を受賞した人に対する
焦りや嫉妬からこのような事を仕組んだのか。
(p103にそれっぽいことが書かれている)


(現在)犯罪者の彼女が一方的に書いた文章なので真実はわからない。
その一方でまるで2時間サスペンスのストーリーがいくつも書けるような
ブキミさ(陰謀説)も併せ持っていると思う。
普段何気に目にしたり聞いたりしているテレビの報道、新聞の報道のすべてが
真実ではなく捻じ曲げられたまま伝わっているということもわかる。
報道の暴力が実際にある、と言うこともこの本を通じて知ることができる。
そして悲しいことに警察は「実際に被害に遭ったわけではないから
マスコミを蹴散らすことはできない」と守ってくれないことを表明している。
それこそ「身体が傷つかなきゃもしくは死なないと警察は動いてくれないんですか?」
といううすら寒い現実を知る。
「冤罪」ってある数種の「悪意」であっさり「ねつ造」できるんですね。


この一連の事件の根底にあるのは
男の嫉妬・研究者の妬みから来るものだと思うのですが。
そう言われたらノーベル賞を受賞している人たちが案外、
日本人なのにアメリカで活動しているってのもこの視野の狭さ、
派閥の面倒くささが足を引っ張っているのかもしれませんね。
真相はこれを読んだだけではわかりません。
けれどこのような重要な研究が20~30歳の年若い娘が一人で
出来るわけないのはわかりきったこと。
一般企業で入社数年の子がまるで全会社の責任を取らされているかのような
気になります。
本当は××教授が怪しい、けれどそれを口に出して言うには
狭い業界内で今後どのようなことになるかわからない。
なら、実績も何もないこの若い娘にすべてを押し付けときゃ
後はOK!って言う「老害」の匂いがプンプンしているんですけどね。
調査してる人たちも一読して違う方面から調査してほしいものです。
まあ、身内でやっているようなので彼女に押し付けて終了!感たっぷりですが。