Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ぼんくら陰陽師の鬼嫁3 秋田みやび

ぼんくら陰陽師の鬼嫁 三 (富士見L文庫)
ぼんくら陰陽師の鬼嫁 三 (富士見L文庫)
KADOKAWA

ここらで備忘録を書いておかないと、読み終ったと同時に「はて?なんの話が書いてあったっけ?」という状態になりましたので…


1.ひょんなことから陰陽師の北御門皇臥(きたみかかどこうが)と契約婚姻関係を結ぶことになった野崎芹。家計の赤字回復の為嫌がるぼんくら亭主のケツをドツキつつ、まずは持ち込まれた「死者が夜な夜な家を徘徊する」という奇異を解決
2.北御門の古くからのごひいきである古物商の「ほんま門」の若旦那であり芹の大学の先輩でもある本間翔の所属する廃墟研究会のメンバーが「うらみ髪」にまとわりつかれる
3.北御門の分家でもあり叔父でもある「武人(たけひと)」がやってきたうえに、またもや「ほんま門」経由の白無垢が奇異だけでなく芹にまで実害を及ぼしてくる。
ここでキーワードとして「しんいちろ」という男性が浮上。
因みに皇臥には兄がおりそれは「史郎」という名前。実は個人的に一巻の死者復活の術を施したのは「兄」なんじゃないかと思っていました。1巻ではなぜにここまで跡取り能力が無いぼんくらが28代目を継いでいるのか説明が無く。不自然なくらいに。
芹の両親の死もここら辺と絡んでいるのでは?と思いつつ読んでます。
芹の父親名は何だっけ?母親は「撫子(なでしこ)」と覚えているのに。一巻返してしまったから思い出せない。くそ~


本作はどこにでもある劣化コピペラノベの一冊だと認識してます。
京都舞台+陰陽師(+物の怪)+サブキャラとしてモフモフの式神+謎解き(陰陽師設定なので奇異の解決)+事情により住む所を失くしたヒロイン(+孤児)+契約結婚+料理
とまあ「どこかで読んだ設定」のプラスαてんこ盛り!状態。
正直、2巻の終盤の流れって「これ、何かのアニメで見た?」というデジャブ半端なかったし…(だから余計に感想の文調が荒くなった)
若干他との違いを出しているな、と思うのが「姑の存在」位かと。大体のラノベって親とか親族の色が薄いじゃないですか。むしろ存在しているほうが珍しいレベルで。本作のヒロインも孤児ですが姑がいることによってリアリティを生み出し、かりそめの婚姻関係が仕事を手伝うことによってホンマ物に…って線を狙っていると思います。