Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

出雲大社ゆるり旅 錦田剛志


出雲大社ゆるり旅 (一般書)
出雲大社ゆるり旅 (一般書)
著者:錦田剛志
出版社:ポプラ社
カテゴリー:本

文章は出雲にある神社のひとつ、万九千神社(まんくせん)の宮司さん、写真は伊勢で生まれ育った人が担当と超豪華な作り。
というのも、ただ外部のよく知らない人が出雲を語るよりもより深く「神」「神事」についてわかりやすく書いてくれているうえに、それを補足するかのような写真がこれまた素敵!


さて、元々出雲で育った人には日常当たり前のように「神事」が組み込まれ、それを邪魔するような雰囲気は無く。
例えばつい最近まで「神有祭」の期間はひたすら「静かに、清浄に」と言った感じで「息をひそめて神様が何事も無く過ごされてお帰りになる」のを待つ、って感じ。
それが今じゃ「神様がたくさん集っているこの時こそ、願い事を!!!!!」って感じで。
特に「縁結び」系の願い事をしに来る女性の写真が掲載されていますが、正直これ、怖いなと。
もう真剣に「神頼みしてますっっ!!!!!」ってのが伝わりすぎて…
八重垣神社(やえがき)における鏡の池での占いの写真も真剣、怖い…
これ、夫婦で訪問したらダメなのかな????
違うことで「お願い」しないとだめだよね?いや、そもそもこの占いをすることが間違い??
バスツアーで出雲に行くのを予定したら行程に含まれているんだよねえ…汗
バスの中、若い女子から若くない女子までぎっしりだったらどうしよう?


というわけで、『神様の御用人』を読んだ後、出雲や古事記などに興味を持つ人がたくさん出てきて、ついでに研究者になれば面白いのになあ…と思う私。
今、秋祭り真っ最中ですがそうやって地元の神事に触れて神様について考えるいい機会なのでは?
ただ、うちの地元の神社に関して言えば神職は持っていたけどサラリーマンしていた人が父親の死後神社を継いだから宮司が「神事を知らない」と言う本末転倒な現実もあるわけで。
出雲みたいに綿々と親から子へ神事を受け継ぐ事が出来るのは本当にまれなようで。


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