Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

日本の「聖地」並木伸一郎


眠れないほど面白い日本の「聖地」: 人はなぜ「この地」に惹きつけられるのか (王様文庫)
眠れないほど面白い日本の「聖地」: 人はなぜ「この地」に惹きつけられるのか (王様文庫)
著者:並木 伸一郎
出版社:三笠書房
カテゴリー:本

宮司さんが書いた文章に比べるとどこまでもミーハーと言うか『ムー』的な印象。
p24

伊勢神宮などに祀られているアマテラスを頂点とし、天上界である「高天原」に住む「天津神」たち。

出雲大社などに祀られているオオクニヌシを頂点とし、地上の世界である「葦原中国」を統治していた「国津神」たち。

実は日本神話とはこの「天津神」と「国津神」と言う神々の『二大勢力』の対立の記録なのだ




ということで、この本を読んでいるとアマテラスって結構性格の悪い嫌な女だな~と。笑
他人が作った国を実力行使で「頂戴!」=国譲り と言う比較的きれいな言葉で済ましているし。
当然、自国を奪われないために抵抗があっただろうけど、そんな血なまぐさい話はカットされて
あくまでも「勝てば官軍」として歴史に刻まれていくのであった…ってのが読み取れる。
で、自分は国を譲るからその代償として天に上るほどの宮を建ててくれ=出雲大社 と言う
条件を出して多分「自害」したであろうオオクニヌシの「怨霊」を鎮める&外に出さないための檻として逆向きに編まれたしめ縄…とか想像力がどんどんたくましくなっていく。


黄泉の国を統治する大将が、神在月に同じく国津神たちだけ「神議り(かみはかり)」をされるそうだが、それ案外、天津神たちをどうやって陥れようか…と相談しているだけだったりして。笑
(「神議り」は縁結びなどに関する会議、と言われているけどね…)
日本全国の神様が出雲に集まるのではなく、あくまでも「国津神」系だけが集まる、とちゃんと説明した方が良いと思うけどなあ…
(「天津神系が来ないのは当然の事実、言わなくてもいい事実だからだそう。
そりゃ、侵略者がのこのこ会議に来ても嬉しくないよねえ…)




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