戦国小町苦労譚　1　邂逅の時 (アース・スターノベル)

アース・スター エンターテイメント

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この小説をベースとした無料漫画を先に読んだのが小説版を読むきっかけ。

元々「小説家になろう」というサイト（？）からの書籍化らしいのですが
先日紹介してぼろくそにけなした『華鬼』より断然面白い！
作者の経歴が「社畜の兼業作家」という事ぐらいしかわかりませんが
もしかしたら「農水産省の人？」って思う位に農業や歴史といったご自分の専門分野と大好きな分野を思う存分「うんちく」披露している感じです。
（かなり高学歴・知識量満載の人と見た）
たぶん、この一巻をもっともっと「ラノベ」推敲すれば半分ぐらいの厚さになると思うのですがその「うんちく」があるがゆえに「大人でも十分楽しめる」レベルになっていると思います。
確かに人物の魅力・造形は薄いのですが（キャラに魅力が感じられない、とも言う）
よくあるラノベ設定ではなく独自性が感じられるので「個性的」である！という事が
最大評価できると思います。
その反面、2巻以降はもっと一般受けするような文体&内容になるのでは…と危惧してしまいますが…
どの作家にも言えるのですが、一般受け＝ありきたりの表現、設定になってしまい独自性が失われるので個人的には作者の大好き！がこれでもかっつ！と込められた一巻の存在が一番好きです。
（大体創刊される雑誌でも創刊号が一番魅力的。3刊目ぐらいになると急に厚さが薄くなって内容も残念になるパターンが多いと思いませんか？）
というわけで2巻を読み終わるまで別の本を挟むことになるので待て！次号！って感じですね。