Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

風に恋う 額賀澪

風に恋う (文春文庫)
風に恋う (文春文庫)
文藝春秋


同一著者の

屋上のウインドノーツ (文春文庫)
屋上のウインドノーツ (文春文庫)
文藝春秋
タスキメシ (小学館文庫)
タスキメシ (小学館文庫)
小学館

を足して割って
さらに

拝啓、本が売れません (文春文庫)
拝啓、本が売れません (文春文庫)
文藝春秋
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この本で「売れる本」について研究(?)した結果、
著者の根底にある


「努力は報われない」


では「売れない」ので今回は「努力は無駄にはならない」という方向転換の結果の一冊



『拝啓…』以前の著者の「努力は報われない」という思考に対して


確かにあなたは努力をした。それは認める。
けれどあなた以外の人があなた以上に努力したからあなたの望む結果が得られなかっただけ


と、ちょっと説教したくなる気持ちになった。というのも、これらの作品を著者が20代で書いている。人生35年なら25歳ぐらいで「成功感覚」が無ければ「努力しても…」と
なっても残り10年だものね…と思えるかもしれないが今の人生80年はかたいのだから
たった30年弱生きている人に「努力しても報われない」って言われてもな!!怒



また、「努力しても報われず」の考えに同調・共感をする人ってズバリ


努力の方向が間違っている


のではないだろうか?


例えば「痩せたい」と言いつつ毎回スイーツを食べている人や「お金が無い」と言いつつ
ギャンブルに手を出したり・必要性のないもの・身の丈に合っていないものを購入する人など。(個人攻撃ではありません)


まあ、何より本書を端的に表しているのが表紙のイラスト!秀逸!
「表紙にも力を入れる」アドバイスをしっかり受け取った結果だろう。
出来れば自分の頭で考えて「売れる本」に行きついて欲しかったけど。


ところで吹奏楽部を扱った小説(というよりアニメ?)で有名なのがこちら

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)
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主人公の親友(?)の楽器がトランペットなのも同じ
せめてフルートとか違う楽器なら差別化が図れたのでは?
やはりファーストペンギンで他の作家が書いていない物を書かなくっちゃねえ…


さて「けなして」ばかりいてはいけませんね。
今回吹奏楽部の熾烈な戦いを通して「ブラック部活」についても言及。
その一方で「顧問になりたくて教師になりたい」というのも立派な志望動機だと思う。
けれどタイムリーにこんなニュースが




ただ、自殺した男子高校生が純粋に部活と学業の両立ががハードだったのか
他にもいじめなどの要因があっての自殺なのかは不明なので
出来れば「自殺の本当の動機」を解明してくれないと



部活は罪!
部活は害!!


みたいな単純思考の持ち主が湧いて出てこないことを心から望むばかり!


本気で「全国一位になりたい!!」と強豪校へ越境してくる子供たちもいるので
子どもたちの「やりたい!」の芽を大人の「仕事しんどい・めんどい」で摘むのは
やめて欲しい!