僕たちはガンダムのジムである 常見陽平
- 僕たちはガンダムのジムである
- 著者:常見陽平
- 出版社:ヴィレッジブックス
- カテゴリー:本
図書館の「占い」的な棚に有ったため、「なぜここにガンダムと言う文字のついた本が??」と超違和感オーラが出まくっていたため借りてしまった。笑
更に題名にある「ジム」と言う文字の意味が分からず、「ジム?????この題名の意味は一体何??」としばし考え込んだのも事実。
「スポーツジム??」「事務??」ガンダムにジム???一体どういう意味?悩みまくり。
答えはp4
ジムなのだ。量産型でよくやられる。ジムは地球連邦軍が開発した量産型モビルスーツである。
性能は悪くないが突出して良いわけではない。なにしろ量産型なのだ。コストも安い代わりに、装甲も武装も弱い』
で、量産型って言えば「ザクじゃないの?」と突っ込んだらさらに答えがあって
p18
『ガンダムではないのだ。僕たちは、ジムなのだ。
「なんでザクじゃないんだ?」
「要するにやられ役ってことなの?」
「量産型ってこと?」きっと皆さんはこう聞きたいに違いない。気持ちはよくわかる。
僕たちはザクのようなワルにはなれない。上司に対して暴力をふるうどころか、悪口を言う勇気すらない。ちょっとした私用のお茶代や寄り道した時の交通費を会社の経費でちゃっかり落とす勇気すらない。サービス残業はしてしまうかもしれないが、会社に強制されるのではなくむしろ自主的にやっている。大体、ザクほど出番は多くない。ザクですらないのだ。
てな感じの文章が延々と書かれ、だだひたすら「お前はガンダムみたいに唯一無二の存在ではなくただのジム!」とだけ繰り返される。
しいて言えば大企業に就職しようが中小に就職しようが「会社で働く」と言うことに関しては、物事を決められない上司がいて、いきなりの辞令で飛ばされて、したくない職種をやらされるのは変わりないということだけがわかる。なので、転職してももう結果は一緒ってっ感じっすかね!
独立したところでワーキンブプアの変形でしかない。後はプライドの問題か??
自分では頑張ってそれこそ「会社の運命を背負っている!」と思っていたのに、いざ辞表を出したり病欠しても会社は変わりなくそこに有り「自分が居てもいなくても会社は回るんだ…」と気が付くのであるが、そのことにできるだけ早くに気が付いた方がいい。
そこまで滅私奉公することなく、もっと淡々と「生き抜いて」欲しいもんである。
会社は絶対に守ってくれないんだから。
「君は生き延びることができるか?」
と問われたら後は自分が自分で身を守るしかないと思います。
まあ、ガンダムの世界と実際の社会を置き換えて考えた視点は面白いけど、同じ内容を繰り返して一冊の本にまとめて収益を上げるというやり方はリクルート方式なのでしょうか?
正直、ビジネス書だとしたら非常に読みにくい文章でした。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。