Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

パリ・おしゃれコーデbook

パリ・おしゃれコーデBOOK
パリ・おしゃれコーデBOOK
出版社:実業之日本社
カテゴリー:本

先に読んだ雅子さんも「パリ大好き!!」と留学されたとか。
確かに今回の本を読んだら、雅子さんが目指しているというかイメージしているパリのファッションがなんとなくわかったような…


まず普段着のパリジェンヌ。
ユニ黒、Zara、hあんどm、と言ったファストファッションの人ばかり!!
言わゆるフランス発のハイファッションを着ている人のスナップはありません。
ファストファッション+家族からのお下がり、譲渡といった決して高いとは言えない服に
ストールorマフラー、サングラス、バレエシューズ がお約束!
この3点の内、特にストールorマフラーはほとんどの人がしていると言っていいほど!
去年の夏あたり、日焼け防止のためにストールを巻きましたが、いや~全然にあってなくて…
それどころか「苦しそう」とか「余計に暑苦しい…」と不評の嵐でした。
背が低いのとやっぱり巻き方にコツがあるのでしょうか??????
けれど本書には「巻き方は無く、もう自由にただバランスよく」と書いてあって…滝汗


雅子さんも「サングラスを紫外線防止と共にアクセントとして使用」とあり、
『せっかくかけるのであれば、あえて目立つ黒縁や丸メガネなど、プラスティック系の面白いデザインを選ぶようにしている。
コンサバすぎて「変なマダム」とか生真面目すぎて「学校の先生」にならないように…』と。
例えがものすごくわかりやすい!!
日本人が眼鏡をかけるとほんと、面白く無さ過ぎて…
全然ファッションのポイントにならなくて、むしろマイナス。
ところがパリジェンヌたちはそれは見事にポイント、アクセサリーとうまく使い分けている。
『全身カジュアルでも上質なサングラスさえあれば、着こなしのアクセントなる。
サングラスも洋服と同じで、誰でも同じものが似合うわけではありません。
①大きすぎず、顔の形に合ったもの
②顔周りのポイントになるよう、フレームは太くしっかりしているもの
③顔を小さく見せる、頬の一番高いところを覆う丸みのあるレンズのもの
を選んでいます。』
ただ、安いから、紫外線を防止できたら良いからなんて安易な気持ちで選んでないんですねえ…


また彼女たちの特徴としてあまり色を使っていないように思う。
『「グレー、ベージュ、ネイビーと言った軸になるベーシックカラーをひとつ決めて、
その濃淡をアイテムに取り入れればOK!
ここでキーカラーになるのが白。
どんなトーンでもしっくりこないなと思ったら白を混ぜてみるとメリハリが付きますよ。
全体がぼやけて見えるときは、ストールや靴、バッグと言った小物に少し濃いめのベーシックカラーを入れたり、柄物を選んでみると引き締まるそう。』
個人的には上記のベーシックカラーの中でネイビーぐらいかな?
グレー、ベージュはむしろ「避けている」カラーかも。
けれど、ここに掲載されているグラディエーションを見たら、こういうのもいいかな?と。
ユニ黒と言った安いところで色々な色にチャレンジしてみようかと思った。


ところでパリジェンヌの服選びの特徴は「試着」だとか。
いまでこそ、チラホラと指南書(!)に「試着しましょう!」と推奨されてますが
それでもやっぱり日本ではこの試着の難易度は…
パリジェンヌは一回の試着に5着以上をもってフィッティングルームに列をなして待つのは当然のことで、むしろ試着なしで買おうとする日本人にスタッフが「試着なさい!!怒」と言うぐらいだとか。
日本だと「よかったら着てみて…」と言われるものの、実際着たら似合ってなくても「お似合いですよ」とマニュアル対応された挙句、買わないと悪い雰囲気になる。
「試着」=「お買い上げ~」の図式が日本にはあってホント、疲れる。
もっとひどいのは店舗に一歩足を踏み入れただけで「宜しかったら~」と声掛け。
「まだ見てね~よ!!!!!!!怒」と毎回思う。
絶妙なタイミングで声掛けしてくれない、店員の質の悪さと言うかレベルの低さどうにかならないものか?売り上げがなさそうな店なのに、必死で電卓叩いている女とか…


試着しない原因に「安いから、ま、いっか~」もあるんですけどね。
例えばユニ黒とか。
いつも「M」だからこれも「M」でいっか~って感じで試着しないことがあります。
けれどパリジェンヌのように「自分に合ったもの以外に金は払わないぜ!!」って言う執念すら感じられる様な買い方をしないとだめなんですね。
ホントは日本人もこれぐらいファッションに信念、執念を持たないといつまでたっても人と同じ=安心文化から抜け出せないと思うんだけど。
日本には似たり寄ったりのデザインの服しか売っていないとも言うが…


それこそ「人と違うことこそすべて!」「人と違っていても問題ない!」と言う主張こそがパリジェンヌを「大人」に「おしゃれに」見せているのかもしれない。
いつまでも若く、子供っぽくが国を挙げての共通思考の日本人が真の大人になれる日は来るんだろうか…