Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ホルモンがわかると一生楽しい 槇村さとる

ホルモンがわかると一生楽しい<ホルモンがわかると一生楽しい>
ホルモンがわかると一生楽しい<ホルモンがわかると一生楽しい>
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-09-18
Kindle本

元々槇村氏の本を読もうと思ったのは本書以下あと2冊を
読むついでに「じゃあ、過去の本も一緒に…」と言うノリで
借りたのでまさかあんなにコテコテのエッセイだとは…
(=読むんじゃなかった…と言う後悔も若干…)


こちらは一転してあれほどの仕事の鬼が「仕事辞める…」と
編集にまで申し出たほどの体調不良がまさかホルモンの影響だったとは…
と言うことからホルモン治療の体験記でした。
今、表紙のイラストをまじまじと見て思ったのは


卵巣が一生の間に分泌する女性ホルモンの量は、

たったティースプーン一杯分。


と「はじめに」書いてあることを表現しているんだな、と思い当りました。


ちなみに槇村氏の体調不良の描写を読んでいたら
「鬱?」と思ったのですが実はホルモンのバランスが
思いっきり崩れていたのでした…と言う展開から
下手すると本当はホルモンが原因の人も知らずに
精神科系に通って効かない薬を延々と飲んで逆に悪化させているのでは?
と思ったほど。
彼女がかかっている医者との対談が巻末にあるのですが
そこにも実際医者がp78


薬と言うのは、一度飲み始めてしまうと、止めるのが非常に難しい。

徐々に減薬するにしても、3錠を2錠に減らすまではいいんですが、

2錠を1錠にすると、減り幅が大き過ぎて、症状が悪化してしまう。

そこで仕方なく、また薬の量を元に戻すという、悪循環が

生まれてしまいがちです。

身体の病気でも心の病気でも、実はお医者さんにかかって薬を飲んでいる人の方が、栄養素やホルモンを補って治す時に時間がかかるんですよね。

まずは薬を止めさせ、薬によって損なわれた体の機能を回復させるところから始めなきゃいけないから。



ところで先のエッセイを読んだ後あまりの上から目線ゆえ、
「2ちゃ×」とかを検索したらやっぱりみんな「非難轟々」というか
ファンだったけどバリバリのアンチになりました!!!
かわいさ余って憎さ500倍!のノリで悪口を書いており、
そこに「絵もほとんどアシに書かせている」
「ストーリーもあったもんじゃない!ヤル気あるの?」
「打ち切りだったの?!」と文句タラタラ書いてあったので
最近の作品を読んでいない私としては「結婚相手が悪かったのか?」と
思っていたのですが、何のことは無い本書を読む限り
相当の体調不良ゆえ、そういう半打ち切りで何とか形にしてでも
責任をとりたかったのかな?と思った次第。
ホルモン治療の結果、かなり体調も良くなってきたようなので
本業の漫画もまた面白くなってくれることを期待しています。