Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節 

ルポ 超高級老人ホーム 甚野博則

はるごんほわ
ルポ 超高級老人ホーム
ルポ 超高級老人ホーム
ダイヤモンド社
Digital Ebook Purchas

2024年8月 発行


去年の9月頃に予約して(発売直後だった?)やっと届いた一冊

「週刊文春」で記事を書いていた、という事で文章もそれっぽい (;^_^A


さて何をもって「超高級」というのか?という疑問

それは読む人の価値観によって全く違うと思う

とりあえず「表面的な」超高級としては一時入居金が「億越え」の施設の紹介から始まっている


一章では関東地方では多分有名だと思う「サクラビア成城」が取り上げられている

入居一時金「4億越え」という破格なのにそれでも人気って一体どういう人が入居しているのかと言えば、財政界の大物、芸能人と言った人たちが高額の部屋程争奪戦を繰り広げて住む

そういう「めんどくさい人種」に対応するために「一流ホテルのコンシェルジュの話を読んでいるのか?」という感じ

それなのに職員の求人募集には「月額約23万」って…(ノД`)・゜・。

高いのなら従業員が気持ちよく手厚い看護・お世話ができるように給料に反映しているのかと思っていたら全然! ( `ー´)ノ


二章ではこれまた関東地方の「中銀ライフケア熱海第三伊豆山」が取り上げられている

ここ、めちゃくちゃ「めんどくっせえ人種」の宝庫だな、って感じ

要はこの施設にて「町内会」を形成している

「町内会長」がめちゃくちゃ権力を持っていて「管理者が無能だから私たちが仕切ってあげているのよ!どようよ!感謝しなさい!」ってのがビンビン伝わってきてうんざり

私も初めて町内会に参加した時マジで「うわ~おっさんたちの会社ごっご」って思ったけれど、社会の第一線で活躍していた男どもって「昔の自分が忘れられない・会社依存」で終わるのはどこでも同じ

この章では「結局どこに住んでも町内会から逃れられないどころか、下手すると退職前の職業(特に収入面)でしっかり差別(カースト)されるんだ…」とうんざり


第三章 ここでやっと関西の施設が取り上げられた「エレガーノ西宮」

最上階の部屋に二人で入居した場合、入居金だけで「約一億4600万」!!

近隣の施設を比べてその額は群を抜いているそう (;^_^A

入居者の傾向として

「先生と呼ばれる方やご自身で会社を経営されている方が多い」

そう

まだ現役で働きつつ最終何かあった時に面倒を見てもらえるように「早めの場所確保」をしているらしい (;^_^A

とはいえ、関東の施設は入居前に施設や下手すると町内会(笑)が入居希望者を判断するのに対してこちらは施設があえて「どのような人物が入居しているのか把握していない」、

「過去を詮索しない」という体(本当はしっかり調査している気がするけど)

ちなみにこちらの求人募集では「23万7千から35万8千 要介護福祉士資格」とのこと

先ほどの高圧的な関東の施設であの給料だったら私ならこっちの方がいい! 笑


入居者の70代一人暮らしの女性のインタビュー p158

「大浴場で顔見知りになったり、プログラムに参加することで知り合いが増えてきます。(中略)ただ皆さん距離感がわかっていらっしゃるので、お互いに深入りするようなことはしません。私も入り込まれると嫌やから、その辺は皆さんといい距離感でお付き合いしています」

ほんと、それな!って感じ

ちょっと親しくなったらグイグイとプライベートなことを聞いたり踏み込んでくるの本当にいや! こういうところもほぼ「町内会」でありどこに住んでも結局にたようなことになる


第四章は芦屋の高台にある老人ホームの「実情」が書かれている

本文に書かれている特徴で検索したら「どこ」というのはすぐに見つかった 笑

例えば各階に色々なレストランがある、と書いていあっても実情はセントラルキッチンで一括調理だし、オレンジジュース一杯800円のぼったくり(自販機が無い・外に出れない仕様)など元スタッフが「毎月4、50万払ってあのケア…」と告発するぐらいだから相当やらかしているのがうかがえた(爆破予告も知っているだけで過去3回はされているとか…)

地元では「高級老人ホーム」と言われているらしいがその内情はひどすぎ!

よって必ず入居前に見学に行って様子を探るのが得策!と実感!!!!!



第五章では福岡の「アンペレーナ百道」というところに業務体験で潜入?

82歳で現在も弁理士として働きこの施設のほかにまだ自宅を所有(奥さん在住 笑)する人にインタビュー

p225

「面倒くさいんですよね、付き合いが。老人ホームって、高齢の方が朝から晩までずっとそこで生活されとるんだけど、私はまだ仕事を現役でやってますからね」

(中略)

ここはあくまでセカンドハウスだ。入居者のコミュニティになじみすぎないことが、社会とのつながりを保ち続ける為の秘訣かもしれない。



一方で88歳になる「サンシティ銀座EAST」に入居する男性(独居)にインタビュー

すると、

「会社で本当に仲がいい関係なんてのは限られている。現役を退くと義理での付き合いがいかに多かったかよくわかってくる。だからもう義理で付き合うのは止めようと。ここに入居したら麻雀室や囲碁室もある。気の合う仲間も出来ましたし。食事に行くようになった。知り合いも出来ず、趣味も特にない方だと、ここに入っても意味がないと思います。

レストランで黙って一人で食事を召し上がっている方を見かけますが、自分から接近して行かなきゃ友達はできません。不愛想に黙っていても、誰も声をかけませんよね。ここに入居したら新しい友達でも作ってみようかな、位の気持ちが無いと。僕は歳とってみて、人の絆が一番大事なことだと気づいたんですよ」


この人に高級老人ホームの「高級」とは何か聞いてみると、

「話が合って趣味が合う人と出会える環境です。それによって孤独から解放されますからね」



関西の女性と関東の男性では行っていることが真逆

どちらが正しい間違っているの答えはない

ただ女性は今までの人生で色々な人(特に生活環境の違う場合は特に)と付き合いを通じて疲弊しているのに対して、男性は会社だけの付き合い・繋がりしか経験していない(自分とほぼ同レベルor同環境)ので世の中には「いろんな人が居る」事を知らないから言えるのでは?と 

高級老人ホームに入居できる「資格」=主に資産 があるという事はそれまでの仕事も環境も似たような人が集まりやすいから「友達ができやすい」

小中の頃から私学に行くのと似たようなものかも、って思った


日本社会には見えないけれどしっかり「カースト制度」があるのが良くわかる一冊だった


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