カーリーⅠ 高殿円
- カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)
- 講談社
- 2013-06-07
- Kindle本
あとがきに作者自身が
好きで好きで、書きたくて、ただそれだけで情熱のままに書ききった作品です。
と書くだけあって、本当に「ごった煮」。
知る人ぞ知る!の「花井愛子」さんばりの少女小説=明るいだけが取柄で
深く物事を考えることも行動もとることができず「ふにゃ」とか変な声を
出したり、階級社会のイギリス人のはずが全く「しつけ」られていない
野生児描写。(引っ込み思案設定が変に周囲の人間に喰ってかかる…汗)
そんなお花畑脳のヒロインといきなりのスパイ要素+インド独立と言った
歴史をベースに…ってどんだけ「ごった煮」よ!!の世界…
(; ̄д ̄)ハァ↓↓
偏差値30以下の少女に偏差値50の周辺登場人物そして偏差値70以上の
世界観!
このバランスの悪さを考えたらふつう無理でしょう!
よって、本作は元々ファミ通文庫版にて発行されていたのものが
打ち切り!
と言う憂き目に遭って2巻で止まっていたところを講談社が復刊!
と言う形で今回世に出したとか。
打ち切り、わかるわ~
だって、ファミ通とこの内容じゃ、読者層が違いすぎて受けないわ。
無理無理!!!
思うに講談社が今回「拾い上げ」したのはこの作品が「いい!」からではなく、
既にドラマ化されている
- トッカン 特別国税徴収官 DVD-BOX
- バップ
- 2012-12-26
- DVD
での、「最低の需要」は満たされることを計算した上での復刊だと思う。
高殿、と言う作者名を出していればある程度は期待して買う、みたいな計算。
ヒロインをもう少し「賢く」して、当時の階級社会の言葉使い等を
もっと再現して「歴史色」を強く押し出したら講談社でもOKなんだけどな…
まあ、最近の出版業界は「内容の質はともかく、売れりゃあいいんだよ!」
ってのがもう隠そうとしてないから、どこの出版社から出しても
「ラノベの様…」と言う深みの無さ、
読後感の浅さは言っても仕方ないのでしょうが…
- カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~ (ファミ通文庫)
- エンターブレイン
- 本
↑ ファミ通版
このイラストで騙された人、多いだろうなあ…
一応、年齢設定は13,14歳
小学生(幼児と言い切っても問題ない)かと思うような
お花畑脳ヒロインですが…
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。