Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

白砂 鏑木蓮

白砂
白砂
著者:鏑木 蓮
出版社:双葉社
発売日:2013-06-13
カテゴリー:本

今回のお題は「お骨」。
段々似たような話を読むと題名だけでは「何の話だったけ?」状態になっていく。


さて、冒頭にモノローグがあり、これが「誰の」ものであるかによって話が食い違ってくのは過去の本で学習済みなので引っかからないようにむしろ、無視した方が作者のミスリードに引っかからなくて済む!的な気持ち。
今回も現在と過去の事件が入り乱れるパターンで、「現在」ははっきり言って関係性とかその他もろもろがすぐにわかってしまう、むしろそんな「勘」が働かないのは刑事が「男」だからゆえ??
というわけで、もう一つの話の方が結構重たく、哀れ。
p296に出てくる「ママレンジ」。
これの存在を知っているかそうでないかによってそれに込められた気持ちとかも感じ方も違うはず。
なので、殺害された人よりも殺害した方にどうしても感情移入してしまうという…


どちらかと言えば、謎解きよりもその犯罪が起こった背景の方に光が当てられているタイプの推理小説。(ドラマで言えば派手なアクションだけの「西部警察」より、「特捜最前線」系、ってこれが通じる人はある一定の世代かと。笑)
今までの作品は京都が中心だったのが、急に東京の刑事と言う背景はもしかして作家さん自身が東京にお住まいを動かされたのでしょうか???
京都の人が東京の水が合うんでしょうか?と余計な心配。