後宮の烏3 白川紺子
- 後宮の烏3 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社
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アニメではこの巻以降の描写はないままに終わった
今回の巻ではかなり謎が解明されつつも新たな謎が生まれた
読者の「次はどうなる?!」という興味を引き続ける
どの国であれ政治と宗教が結び付くと国の崩壊が始まる
それが古来からある宗教ではなく新興宗教であればあるほどに
先代からの「人と交わるな」の言葉通り引きこもっていた(?)寿雪に
どんどんいろいろな人がかかわってくる
人と話すと自分の知らなかったことが見えてくる・わかってくる
そしてそのことが人を傷つけることもあれば自分が傷つくこともある
p62
「恨まず、妬まず、怒らず、心を清く保つ________であったか」
八真教の教えとやらである
「疲れた者は引き寄せられる教えであろうな」
「疲れた者?」
「恨むのも怒るのも、とても疲れることだ。
それを手放せば心は凪ぐであろう。
だが、恨むな、怒るなというのは、何も感じるな、考えるなと言っているに等しい。
してはならぬというよりも、折り合いをつけよという方が健全であるように私は思う」
しかし、と寿雪はまつげを伏せた。
「恨み疲れた者には、何も感じず、考えずにいられる方が楽なこともあろうな」
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