Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

転職の魔王様 額賀澪

転職の魔王様
転職の魔王様
PHP研究所
Digital Ebook Purchas

ビジネスの棚にありましたが小説です
タイトルの「魔王様」は転職エージェントのキャリアアドバイザーの
「来栖嵐」のこと


転職相談に来た相談者に
「転職するには男女それぞれの転職限界年齢がある
とズバリ切り込んでくることから始まる


更に「転職した方がいいんでしょうか?」と聞いてくる相談者には
「そんなこと自分で決めてください。大人なんですから」
とバッサリ斬り捨てる


各話のタイトルが来栖が放つ辛辣な言葉で構成

第一話…そんなこと自分で決めてください

第2話…周りが転職してるから焦って自分も、ですか

第3話…転職はレビューサイトで店を選ぶのは違うんです

第4話…貴方の人生の前ではどうだっていいものなんですよ

第5話…仕事に夢を見ないのはご自由です



人をむやみやたらと企業に送り込んで収入を得ようとするエージェントが大半を占める中で
辛辣な言葉を投げつけまくる割には「慈悲深い魔王様」


転職に関わらず問題を根本的に解決することなしに前に進んでも同じ失敗の繰り返し。
それは「離婚」という問題を先延ばし・先送り・見なかった事にし続けた結果、
「介護放棄&住所不定」になった私の母親の姿と重なる。


私の場合はリアルでは隣り合わせた人と誰とでも喋れるのに、
いざその人とアドレスの交換をしようと言われたら思いっきり引く。
というのも一旦教えたが最後「全身全霊」でのしかかられて、
こちらも体力が無い分、共倒れならまだしもそうなった私を放置して
相手はさっと別の人間に依存して去って行くから。
要はエネルギーバンパイアに好かれる傾向がある。


2時間のランチで延々と相手の愚痴やその他もろもろを聞かされ
HSPゆえに「相手の問題を自分の問題」の様にとらえた結果、
「どうにかしよう!」とあれこれアドバイスするものの相手は
「言ったからすっきりした」「ただ聞いて欲しかっただけ」という
女性思考(?)なので男性思考の「解決策を見出す」は完全な
不要・無駄足だったという事を多々経験している


ウオーキングを習い始めた時も
「背中が丸い」「肩が内側に入っている」「うつむいている」と
散々ダメ出しをされたけれど、
雑用を押し付けられてばかりいる職場
人の世話ばかりしている家庭・人間関係
に長年居れば「のしかかれ度」が半端なく、
背中が段々丸くなっていくのは仕方ない事だと思う


ウオーキングを始めてそれらの「荷物(思考)」を放棄したのに
辞めた途端、またもや押し付けられて背中が丸くなり始めている。
母親が滞在している時に散々なじったけれど
「じゃあ、どうすればよかったのよ!!!!」と逆切れされた時に
「自分で考えて決めて!!いい年の大人なんだから!」と
奇しくも魔王様と同じような言葉を言った結果が現状なのですが…
(20代の求職者よりタチが悪い)


問題から逃げることしかしない人はいつまでも同じことを繰り返す。
しっかりと「何が問題なのか」「自分はどうしたいのか」という
「自分の生き方(働き方)・目的」を明確にしなければいけない


そこをしっかりと押さえずに先に進むから他人のせいにして
同じ失敗を繰り返す(今の日本人の大半がこれ)



魔王様の手厳しい「愛のムチ」の真の意味を知れば
少しは「自分の考え方が甘かった」と反省する機会を得て
やり直しができる人は幸せ








※求職者の描写として広告代理店等の営業で心身共にボロボロになって行く
人達が多数出てきます
こんな体質の会社で『営業女子』の「生ぬるい」

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プレジデント社
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やり方が本当に通じるのか見てみたいものですね