Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

繊細な人の仕事がうまく行くファッションルール アズ直子・長友妙子

繊細な人の仕事がうまくいくファッションのルール
繊細な人の仕事がうまくいくファッションのルール
光文社
Digital Ebook Purchas

著者の
アズさん「雑貨の通信販売の小さいながらも社長」そして「自閉症スペクトラム及びDHD(注意欠陥多動症)でこだわりが強い、好きな事しかしないと誤解されることもある興味の範囲の狭さ、人間関係の構築が苦手、うっかりすることが多く不器用」という特質持ち
(P8から引用)


一方、長友さんはスタイリストで肌触りには敏感、かつ人混みや狭いところが苦手。
隣に知らない人がいるとだめ。若干HSPの傾向あり。


のお二人がアズさんの講演会でアズさんが講演中にぼりぼりと体を掻いたところ、長友さんが「ロングペチコートを履いたらマシになるのでは?」とアドバイスをした事から交流開始。
本書は往復書簡の様にアズさんの「こういう場合はどうすれば?」に長友さんが答える形。
最初は「ファッション弱者」であったアズさんがどんどん垢抜けていって、
最終載っている写真はもうどこから見ても「できる社長!!」そのもの!!!!!

アスペルガーですが、妻で母で社長です。 私が見つけた“人とうまくいく”30のルール (大和出版)
アスペルガーですが、妻で母で社長です。 私が見つけた“人とうまくいく”30のルール (大和出版)
PHP研究所
Digital Ebook Purchas

アズさんの昔の写真に相当しますが、これ↑とは全く違って「パリツ!!」
としてます。


「発達障害」という重たい冠が無くても「レースがチクチクする」と言った
乾燥肌・敏感肌の人にも役に立つ一冊だと思います。


また、ただのファッション指南ではなくこれからコロナで働き方が変わっていくのは
必至なのでそれこそ「リモート映え」する服の選び方が書かれていてリモート業務が
メインの方は一読される事をお勧め。
多画面で全員がファストファションで挑むと講師なり上司が「埋没」してしまい
ファストの中でもキリリとコーディネートしている人が「場の主役」になってしまうのを
避ける必要という観点から「立場が違うのに他者と同じ」では「抜き出る」事は無理。
そこで服装に気を遣う事で題名でもある「仕事がうまく行く」に繋がります。


後はアズさんが「社長」という「肩書」がある事も関係しますが要は「お金を払えば解決できること」もある、と言う提案。
例えば他者と隣り合わせて緊張を強いられるぐらいなら「ビジネスクラス」の飛行機を
使えばゆったりと他者の目を気にせず過ごせる、のも事実。
仕立て・生地の質の違いが値段に反映されるのは当然の事なのでそこは割り切って一着
ビジネス用にスーツを仕立てるのも必要かと。
TPOと役職に応じた服装選び。
これを無視した装いをすると「信用が得られない」
リモートなんだから何を着てもいいよね?と思った段階で「負け!」。
「働けど、働けど…」と業績に結び付かない結果を出している人は「服装で損」を
していないか今一度チェックを。