Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

OMIAI♡  これ、わたし  (の2冊)  澤田知子

OMIAI
OMIAI
青幻舎
月刊 たくさんのふしぎ 2011年 12月号 [雑誌]
月刊 たくさんのふしぎ 2011年 12月号 [雑誌]
福音館書店

昨日アップした本が「参考資料」というよりもこの「澤田知子」という人の
セルフポートレイトがあったからこそ出版に結びついた流れから
本家本元(?)を急いで借りた


図書館に一番重要な

ID 400
ID 400
青幻舎

↑が無いという…図書館の質としてどうよ!!のレベル



Am×zonより商品説明

『ID400』は、第29回木村伊兵衛写真賞を受賞した澤田知子の、作家としての方向性を決定づけた第一作目のシリーズ。証明写真機で、衣装、メーク、表情を変え400人の「自分」を撮影したセルフポートレートは、現にある自分、こうありたいという自分、さらには他人が見る自分―が果てしなく増殖し、アイデンティティの揺らぎを直視するエネルギーに満ちています。一方で、どんな変装の奥にも澤田知子ただ一人の存在が感じられるという事実。コンプレックスと恍惚、切望と客観・・・。そこに、「人はいったい何を見ているんだろう」という根源的な問いかけを持たずにはいられないのです。



『これ、わたし』の中で本人が
p8

内面と外見の関係を大きなテーマとしてその二つが複雑に影響し合う関係性について思いや考え、疑問を作品という形にして制作を続けて今年で15年になります。

例えば、私という人間は同じなのに私の外見が変わる事で、私への反応が変わる。

そういった外見と内面の関係性は、何千枚の「わたし」」を撮り続けた今もかわらず、私にとってはとても魅力的でとても不思議な事です。



と書いています。



『OMIAI♡』の方は和洋装様々な衣装(?)とメイクで正真正銘の
「お見合い写真」を撮ってます。
「この人とは会ってみたい!」
「コイツとは無いなあ…」とぱっと見の印象で
同じ人なのに写真一枚で評価が分かれる。
確かに、面白い。
でも、どんなに見かけを変えても「澤田知子」が残っている。
私が変身写真を撮った時も「全然別人にならず、派手にメイクした私がいるだけ」と
出来上がりに満足できなかったのはこういう事か。


この人がやっていることと今どきの加工アプリで自分の画像をアップする子たちと
根本的に追及しているものが違う気がする。