きまぐれな夜食カフェ マカン・マランみたび 古内一絵
- きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび
- 中央公論新社
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第一話 妬みの苺シロップ
第二話 藪入りのジュンサイ冷や麦
第三話 風と火のスープカレー
第四話 クリスマスのタルト・タタン
今回の話は結構重たい…というよりは身近な「毒」を示唆されていて少し憂鬱に
p161 (第三話)
噂、嫉妬、自慢_______そういうべったりとした粘着質なもので、互いを縛りあっている
これはタワマンに住む、ある女性が感じるもの
それは「リアル」の生活において私が常々感じていてなるべく距離を取ろうとしているもの
その一方で第一話はネットにおける「妬み嫉み(そねみ)」
p14
高い匿名性と手軽さの中で、人はとことん無遠慮であけすけになる。
それを眺めるのも、面白かった。
p17
中には居心地悪そうに俯いている級友もいたが、それは圧倒的に少数派だった。担任の先生も困ったような顔をしているだけで、止めてくれることは一度もなかった。中学時代の男の担任に至っては、一緒になって綾を糾弾したほどだ。
あれが人の本性。
寄ってたかって誰かを虐げるのは、何よりも楽しい娯楽なのだ。
どれだけ手段を講じようと、いじめは絶対になくならない。
p21
他人からの承認や注目が、こんなにも甘美なものだとは知らなかった。
以来、綾はあらゆるポータルサイトに、様々なアカウントを使って口コミを書くようになった。
ユーザーは、ありきたりの誉め言葉より、実感のこもった辛辣な批判にビビットに反応する。ましてやそれが、嫉妬心をあおる対象なら尚更だ。
(中略)
少しでも人が妬ましく思う要素のあるものは、叩けば叩くほど反応がある。
もっとも、根拠のない批判はそれほどの効力を持たない。
たとえ嫉妬ややっかみでも、人はある程度それらしい建前を必要とする。
そして叩いてもいいとみなされる条件がそろえば、あっという間にそこに群がる。
(中略)
だって、それをこんなに待っている人たちがいる。
けなせばけなすほど「いいね」や「参考になった」のポイントが増えていった。
P23
匿名が溢れるSNSや掲示板は、一皮むけば誰もが心に秘めている怨嗟の嵐だ。
そしてそれこそが、人の本性だ。
かなりきつい部分ばかり抜粋しました。
私も「毒吐き」しているので反省します
その一方であくまでも本であれば「感想」であって「嘘」「妬み」はありません
ましてや人の感想を「それは間違っている」と突き返した高2の国語の担任ような
態度をとることもありません
よってp22
普通、話題性のあるブログは、書籍化を目論見、途中から日和見的(ひよりみてき)になったり、版元にこびたりしがちだが、(以下略)
こういった他者に媚びたようなことはせず、今まで通りに素直な「感想」ブログで行きます
ブログという閉鎖的なバーチャルな世界で「いい人」に思われようなんてそんな姑息なこと考えません
実際の「私」がどのような人間であるかは現実に生きる人たちが判断すればいいだけの事
※これを書き終わった後 今週の「しいたけ占い」を見に行くと
射手座の基本姿勢は喧嘩腰です。「誰かがやらないなら、私がやるよ。かかってこいよ」という姿勢。上品ではなくて、戦闘姿勢で。どんどん新しい地平線を切り開いていっちゃって!
ありがとうございます!!!(≧◇≦)
これからも「喧嘩上等!」で行きます!
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