図書室のはこぶね 名取佐和子
- 図書室のはこぶね
- 実業之日本社
- 本
圧倒的熱量を持って読者に挑んできた(?)額賀澪の後に読むと申し訳ないけど
フツーな一冊
「LGBTQ」や「いじめ」というキーワードはあるけれど逆に「これ、入れとけばいいよね?」みたいなものを感じなくもなく…(;^_^A
例えていうなら「関係者…それも思いっきり当事者」と「傍観者」ぐらいの温度差
そもそも「図書館」というものを舞台に持ってきた作品って最終似たり寄ったり…
というか必ずと言っていいほど「書架のどこにどの本が在って」と網羅している人間が
一人はいて、さらに「こんな本を読んでいる・知っているけど、ドヤ!」という
作者の投影みたいな登場人物がいる
まあ、本作は主人公が「図書室なんて来たことない・根っからのスポーツ少女(といっても高3だけど)」と「素人」「初心者」だからこその視点があって初めて成立するような展開ぐらいが若干目新しいレベル
ミステリー仕立てにしているけれどすぐに「ああ、この人は実は…」と展開がばれます
しいてこの本の美点を述べるとしたら卒業生が作った「本ソムリエ」というソフト
p100
たった三回の三択で、三万冊の蔵書の中から、ぴったりな本が出てくる」(主旨)
これ、やってみたい (≧◇≦)
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