Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

31センチの約束 嘉悦洋

31センチの約束
31センチの約束
西日本新聞社

小学校高学年に向けて書かれた「ヘアドネーション」の本


p82

ヘアドネーションのウイッグは、本物の髪の毛だけを使います。

一番いいのは、小児がんにかかった子供たちと同じぐらいの若い髪です。

p93

企画段階で考えたのは、本を読んでくれる子供たちの事です。

どの年齢のお子さんを対象にするべきか?

ここは重要なポイントでした。

私たちはまず、中学校入学時に校則などを理由に髪を切るお子さんが多いのではないか?と考えました。

髪を31センチ伸ばすには約2年半かかります。

逆算すると小学校4年生の時に伸ばし始めれば、小学校卒業までには必要な長さに達します。物語が始まる時の主人公が小学4年生なのは、こうした理由からです。



「20歳の献血キャンペーン」と同じですよね~
細胞が若く、また生命力にあふれた血を輸血してもらったらなんとなく
もらった方も元気が出そうなイメージなのでおばはんの古びた血よりも喜ばれそう!
というわけで「髪」もパーマやカラーで傷んだ髪よりもバージンヘアの方が
喜ばれるのは明白!
お金が無いから美容院に行けないので髪が切れない、というネガティブな事を
いうよりも「ヘアドネしたいから伸ばしているの」とポジティブ転換して
「自分が人のためにできること」探しを小学4年から導入するのはいかかでしょう?


その七つの布施とは、


一、眼施(慈眼施)

慈(いつく)しみの眼(まなこ)、優しい目つきですべてに接することである。


二、和顔施(和顔悦色施)(わがんえつしきせ)

いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対することである。


三、愛語施(言辞施)

ものやさしい言葉を使うことである。しかし叱るときは厳しく、愛情こもった厳しさが必要である。思いやりのこもった態度と言葉を使うことを言うのである。


四、身施(捨身施)

自分の体で奉仕すること。模範的な行動を、身をもって実践することである。

人のいやがる仕事でもよろこんで、気持ちよく実行することである。


五、心施(心慮施)(しんりょせ)

自分以外のものの為に心を配り、心底から、共に喜んであげられる、ともに悲しむことが出来る、他人が受けた心のキズを、自分のキズのいたみとして感じとれるようになることである。


六、壮座施(そうざせ)

わかり易く云えば、座席を譲(ゆず)ることである。疲れていても、電車の中ではよろこんで席を譲ってあげることを言う。さらには、自分のライバルの為にさえも、自分の地位をゆずっても悔いないでいられること等。


七、房舎施(ぼうしゃせ)

雨や風をしのぐ所を与えること。たとえば、突然の雨にあった時、自分がズブ濡れになりながらも、相手に雨のかからないようにしてやること、思いやりの心を持ってすべての行動をすることである。


人が幸せになれるポイントに「寄付をする」というのがあるそうですが
「私、お金ないから渡すものがない」と言いがちですが実は「ニッコリ笑顔」を
人に向けるだけでも十分効果(?)があるそうなので「笑顔の寄付」はいかがですか?