Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

60歳は人生の衣替え 地曳いく子

60歳は人生の衣替え (集英社学芸単行本)
60歳は人生の衣替え (集英社学芸単行本)
集英社
Digital Ebook Purchas

2023年5月発行


おしゃれスタイリストですらコロナで自宅に籠っているとおしゃれ心を忘れていく…と
なんとなくホッとしながら読み進める (^▽^;)


60歳になると重たい服(アクセサリー含む)痛いヒール靴などどんどん手放していく話も「うんうん」とうなずく


p5

60歳を過ぎて今までと同じ考え方、生活ルール、同じ服ではおしゃれも人生もうまく行かなくなるのは当たり前です

この心境に至ったいく子姉
服の整理指南は
クローゼットの総点検は全部引っ張り出す。
そして見るだけでなく必ず全部着てみる!
物理的に無理な服はわかりやすいが、どこか変、なんだかおかしいなと感じる服の方がやっかい!
それは私たちの体型が変わったから!!!! 認めて処分しましょう!
とばっさり


そして株の本、開運の本でも書かれていたシンクロニティ・キーワードのように
「その時代に合ったものを取り入れる」ことがここにも!!!!


p60 昭和ルールを令和ルールに更新しよう

昭和の時代、おしゃれのお手本はファッション雑誌でした。

そこでは色々なルールが提唱されていました。(中略)

つまり、時代が変わるとおしゃれの概念も変わるという事。

原則的なルールがあいまいになった結果、自分で考えなければいけない時代になってしまったのですから、昭和生まれにとってはある意味大変な時代です。


そして60歳になると「定年」が頭をよぎります
と言う事で今回、ファッションだけではなく「お金」についても書かれてました
(個人的には服よりもこちらの方が興味深かった)
p118

私の月々の支出を円グラフにしてみると昔は「おしゃれ」の出費が占める割合が半分以上でした。けれど今はその割合が小さくなっただけでなく、円グラフそのものがコンパクトになってきた。おしゃれの代わりに大きくなってきたのは健康のためのスポーツクラブ代や携帯やインターネット通信費など。

これからも円グラフはどんどんと変化していくはず。変化を嘆くのではなく、頭を使って対応して行かなくてはと思います。



以前は仕事柄何十万もかけて新作を買っていたけれど「ユニ黒、すげえ!」と
時代の進化を受けいれている
p120

服も「ユニクロ安い!」と言う時代ではなくなりつつあります。そもそも若い子にとってはユニクロもZARAも安い服ではありませんし、私たちにとっても、昔のDCブランドくらいの価値に感じるのではないでしょうか。

30年も賃金が上がることがなかった日本に住んでいるのでそう思うのは仕方がないことかもしれません。考えると悲しい事ですが、収入が増えない分、暮らしやおしゃれに必要なものがお手頃価格で手に入る時代になったのですから、まあ、何とか生きていけるわけですね。


そんな「お手軽に買えるもの」には罠もあります。(中略)

「あったら便利」は「無くても生きていけるもの」です。



他にも色違いでそろえることも止め、外食ではサイゼでドリンクバーを付けるのが楽しみになっているとか新しい服を買った時は週三回着倒して自分のものにすること!だそう


p131(短く意訳?しました)


腰痛緩和のために通いだしたスポーツジム
思い切ってちょっと会費高めのマスター会員になってみた
節約生活には少々贅沢すぎる会員料金だったので最初はビビったけれど
数か月通って気が付いたのは
電気代、水道代、給湯代が6千円以上安くなっていたこと!
理由は週三回以上ジムに通っているのでお風呂はジムのお風呂に入り、
ドライヤーの電気代も気にせず使え、夜に飲みに行かなかくなった分お金が浮いた!!!!
そして何より気軽に付き合えるジム仲間もできた!!!!!



確かに初期費用(?)はかかるけれど長い目で見たらお得!と言いうこういうお金の使いかたもあるんだな、と思った次第


そしてやはり書かれてましたp127

裕福な人ほど「ケチ」だということを!決して非難しているわけではありません。

そういった方々は使うべきところにはしっかり使っているのですが、

無駄なことには使わないのです。(中略)

赤坂の豪邸に住んでいた友達も、彼女の衣服や持ち物は上質なものばかりでしたが、同じものをずっと着たり、持ったりしていました。本当の金持ちはこういうお金の使いかたをしているから、お金持ちで居続けられるのだと今更ながら納得するばかりです。


50代の頃の著書や槇村さんとの共著の時のようなとんがった感は薄れ、
60代になって丸くなったな、と言う感じが全体から感じられた一冊