Always with a smile!

読書感想を模した毒満載の日記。
普段は西郷どん=夫 に連れられた「犬」
ですが、気に入らないことがあると
一瞬にして「ケルべロス」に変身します。
特に「不倫&W不倫」ネタはケルべロスの
格好の餌食なので該当される方はご注意を。

天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘 菅野雪虫著

天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
講談社

他国王女の生い立ち編
この本が一番自分にとっては「すとん」と来る話だった。
と言うか、モロ「児童文学」の基本と言うべき「親子関係」や
「友人」といった要素満載。
特に親子関係で言えば他国王子とは違って正室の子どもでありながら
待ち望まれていたのは「男子」。
女で生まれたことによる「要らない子」認定。
それも両親からとなるとキツイ、キツイ。
何も期待されず、何も心配されず、無関心を貫かれる子ども…
そんな歪んだ親子関係の末に王女が下した「こんな親、要らない」認定。
p43

「これではっきりした」

大人びた低い声に、乳母はどきりとしました。

「姫様?」

「母がすることを無駄だと思いながら、

私も無駄な事をしてきたものだ。

治らぬ病に合わない薬を飲み続ける様に、

私も決して報われることの無い人間に、振り向かれようとしてきた。

だが。もう決めた。

そんな無駄な事はしないぞ。これからは!」

振り向いたイェラの顔を見た乳母は、

(ああ…)と思わず心の中でつぶやきました。

それは親を弔った(とむらった)子どもの顔でした。

もうこの世にはいない者だと自分を納得させた者の顔でした。




親に愛されて育った人にはイマイチピンとこない描写でしょうが、
親を弔った経験のある人間には「かさぶた」をはがす感覚の描写。
私も弔った側なので。
中学から電車通学だったので痴漢に遭った時、
母親にその旨を伝えた時に言われた言葉。
「あんたに隙があるからや」と。
この女には今後一切何も言うまい、と誓いました。
また同時に自分に娘が出来て同じような事があった場合、
絶対にこんな言葉を吐かない!と誓いました。
幸いと言うべきか息子二人だったのでこんな嫌な思いをさせずに
すんで良かったと心から思います。


また、それ以前でも母親に兄と差別されているなあ…とは思っていたけれど
どちらかと言えば「うすぼんやり」とした性格だったのでそれでよかったのですが
やっぱり中学あたりからですか「自我」が芽生えるともうどうしようも
無くなりましたね。
兄弟での「差」と言うものも感じていたので、自分が子供を持った時に
「おにいちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言う言葉は絶対に使わない!
とも心に決めてました。
なにそれ?お兄ちゃんだからなに?お姉ちゃんだからなに?って常に
思ってましたから。
だから、子どもは名前で呼ぶ。
どんな時も名前!
長男に対して「お兄ちゃん」と言う代名詞を使ったことはありません!
絶対に子育てをする中で譲れない私の信念でした。



人間関係の基本である親子関係で躓いたらその後の人生、
やっぱりなんらかの「心理的な障害」があると自分は思ってます。


後何年かしたら「本当に」両親が死ぬ時が来ると思いますけど、
多分感情的には「あ、まだこいつら生きていたんだ。
とっくに死んでいると思っていたのに」っていうぐらいの感覚でしか
ないと思ってます。
それぐらい、もう親に対しての「情」はありません。


子供に対してえらそうにしている親世代を目にすると
「ああ、この人達、これだけ我が儘を言ってなお、
子供に捨てられていないんだなあ…
それがどんなにしあわせなことかわからずに一生を終えるんだろうなあ…」
と複雑な感情を持ちますけど。
ま、子どもは親を選べない。
真理です。


他国王子にしろ他国王女にしろ世間的には「良い家柄」の子どもたちなのに
抱えた暗く淋しい感情を持ちつつも、ソニンと言うおっとりしているようで
聡明な娘に出会ったことにより二人ともそれぞれに人間らしさを取り戻し、
優しさ知る「再生」の話としてどちらもよかったです。


小学生までの子どもが親から受ける理不尽な仕打ちってパワハラの中でも
最強最悪最低の部類になるんじゃないのかな?
そんな何十年も前に受けた「傷」がぱかっと開いちゃったよ。



※「ムラゴンクリ×」関係で社長さんにリブログしていただいた結果
数名の方に読者登録していただいたようです。
ありがとうございます。
けれど、基本わたしのブログは暗いし毒吐き傾向にあります。
ごめんなさいと先に謝っておきます。