「金魚」を掬うデジタル文明論 スマホ・デトックスの時代 ブリュノ・パティノ
訳者によると本作はフランスのベストセラーになった「金魚文明」の全訳
p15~
金魚が継続して集中できる時間はわずか8秒未満
対して
物心ついた常時オンライン状態にあるミレニアム世代の注意持続時間は9秒間。
9秒を超えると彼らの脳の働きは低下するので新たな刺激、警報、シグナル、勧告が必要になる。
この9秒間をどう克服するか。
個人データーを活用して彼らが退屈する前に彼らの関心を再び呼び起こすのだ。
p25
デジタル社会はスマートフォンの画面によって催眠術にかかった中毒患者の集まりだ。
(中略)
中毒と言う現象は「容認」「強迫」「依存」と言う三つの要素によって定義できる。
p31
カジノはランダムな報酬、つまり依存症を誘発するように設計されている。
カジノは心理学の知識を総動員して行動障害や中毒症状を生じさせ、ギャンブラーを破滅に導く。(中略)こうした環境は危険だからこそ、ギャンブルは政府の監視下に置かれているのだ。
デジタル・プラットフォームも同様の仕組みを用いる。ランダムな報酬システムによって利用者の関心を引き寄せるだ。(中略)
利用者の対象は当然ながら若年層である点だ。
p78
2010年以降、現代人の時間の大半を奪うシリコンバレーを代表するグーグルとフェイスブックは、個人情報に関するデーターに広告を結び付けるという収益モデルを採用している。
2018年この二つのすべての広告はデーターをアルゴリズムで処理することによって、自動化、構造化、組織化されている。この二つの会社の業績は急拡大した。
(中略)
社会全体が豊かになると喧伝されていたが、巨大プラットフォームだけが潤い、利用者が餌となる捕食に終わったのである。
ミレニアム世代でなくとも、歩きスマホ天国の日本人の大半も相当「中毒患者」で占められていると思う。よって9秒しか集中できない人たちがこのような読むのに9秒以上かかる
長いブログを到底読むとは思わないのでここで終わる
自分で考える脳を少しでも温存しておきたければおスマホ=金魚鉢から離れておく
方がいいと思うけれど…
紙の本を読むだけの習慣(意思)がある人なら可能かもしれないけれどそのような習慣が
ない人には…
引用ページが不明になってしまいましたが「より強い刺激のある記事」がどんどん表示されるようにも仕組まれているそうです
そして最終「陰謀論」にまで発展して、そこでその各自が「真実だと思う」情報を「信じる」人たちが論争=炎上を繰り広げる…と言う構造
全ては巨大プラットフォームの陰謀なんですけどね ┐(´д`)┌ヤレヤレ
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。