Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

パリ散歩画帖 山本容子

パリ散歩画帖 (FIGARO BOOKS)
パリ散歩画帖 (FIGARO BOOKS)
阪急コミュニケーションズ

まあ、中の作品と言うかコラージュは見ていて素敵だと思う。
が!
この人の文章を読んで感じたことは、一言


「おばはん、金持ちやなあ~~」



です。笑


と言うのも、コルドンブルーで料理を習い、
フランス語は日本でフランス人に(多分個人レッスン)教えてもらい
そして何より日本では銅版画家で儲けている。(多分)
しかも、今回はホテル住まいではなくアパルトマンに滞在。
それも自力ではなく、
「アパルトマンサービス会社の日本人コンシェルジュ」のY君が
空港から車で送迎。
なんかホント、嫌味~~って感じ。


それでもこんな文章からセレブ気取りプンプンして気分悪さ120%
を醸し出している人でも

初めてパリを訪れたのは20代半ば。

最初の印象は、正直言って惨憺たるものでした。

(中略)

そんな「かつてあった空気」をじかに感じる為に、期待を膨らませて

パリを訪れたのです。

ところが!「いかにも画学生」な私の想像をはるかに超えて、

パリは「大人な街」だったのです。

どこへ行ってもただただ「子供」扱い。

フランス語を話せないということもあったのでしょうが、

邪険にあしらわれる。

こちらの熱意とは裏腹に一介の「観光客」と言う扱いしかされないのです。

熱を上げていた少女は、パリにあっさり振られてしまったようなもの。

傷心の帰途についたのでした。

そんなわけでしばらくはパリとは疎遠だったのですが、

25年余りの時を経て、フランス熱に火が付きました。