女王はかえらない 降田天
- 女王はかえらない (宝島社文庫)
- 宝島社
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三部構成。
一部は某北関東の小学校4年1組「女王のマキ」が君臨しているクラスに
転校生の「エリカ」が来たことによりクラスは分裂。
クラス委員の「メグ」は何とかして二人を仲良くさせてクラスを一つにまとめようと
努力するが「いい子ぶりっこ」と言われるたびに壊れていく。
そんな「メグ」を好きな幼馴染の「ぼく・オッサン」から見た
クラスカーストの禍々しさ。
ハッキリ言って「これはホラー?」と言いたくなるような息をつめて読む感じの
女同士の争い。
そして2部、3部と種明かしのような展開が続くのだが、1部ほど緊迫感も無く
蛇足的な感じ…しかもこれをミステリートリックと言うには「お粗末」な
展開(ミステリー慣れしている人にはその構造・不自然さがすぐわかる)。
「このミス」応募作品だから仕方なくこんな無理やり感満載の「ミステリー」
仕立てになったのかもしれないが、いっそのこと一部のカーストのドロドロを
前に押し出した別物にした方が良かったと思う。
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