僕と先生 坂木司
- 僕と先生 (双葉文庫)
- 双葉社
- 本
中学生とその家庭教師をしている18歳の大学生の話。
中学生が探偵役、大学生がその助手というか下僕。
この人の作品たまに読んでいてイライラするのだけれど
今回特に「嫌い」を感じたかも。モヤモヤするというか。
中学生の視点でとらえるのでいわゆる「正論を吐く」わけで。
その一方で大人があえて口にしない「忖度」を「なぜ?」と暴く
その容赦のなさというか残酷さ。
「それ、本人に言っちゃう?」みたいな。
物の見方は一つではない。見る人の人数だけある。
もっと言えばその人だけに通じる常識や価値観があり
その他の人間には通じない事が多く「真実はいつも一つ!」
ではないということ。
文中の「Mの『黒蜥蜴』とは三島由紀夫のMだと思う。
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