一度きりの大泉の話 萩尾望都
- 一度きりの大泉の話
- 河出書房新社
- Digital Ebook Purchas
先に読んだ
- 【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール (小学館文庫)
- 小学館
- Digital Ebook Purchas
の「アンサーソング」ならぬ「アンサーブック」的な位置づけ。
ハッキリ言って「心が病んだ人が書いた文章」モードがさく裂!
この本2冊を比較しながら感想を書くと原稿用紙4枚はかたい!レベルなので
そんな「心理学的な見解は読んでも面白くない!」とスルーされそうなので割愛!
ざっくりと言えば「萩尾望都の才能を畏怖し嫉妬した」竹宮の懺悔と謝罪の手紙を
「近寄るな!」と言われたことを真に受けた萩尾が受け取り拒否した、そんな感じ。
まあ、双方の言い分が全く立場的に違うしどちらが悪いとも言えるレベルではない。
ただ、「あんたが悪い!」と思う人物が「一人」いることは確かで。
その人が「だれ」とここで名指しすると今の時代「名誉棄損」で訴えられるから
書かないけれど。
普通の人はサイコパスには絶対に勝てない。竹宮も萩尾もそいつにいいように手玉に取られたな、って感じ。
まあずっこい人間は非常にうまく立ち回る。
そして空気を読めない天才肌は心を病んで閉じこもる。
萩尾望都の心の傷はいまだに血が流れ続け、その血が止まることを知らない。
よって今後、竹宮氏と対談企画なんてこの本を読んだ編集者は絶対に言いださないはず。
読んでなお企画を通そうとするならばそいつは人間の心や情を持たないバケモノ。
面白い本というよりも読むと暗澹たる憂鬱な気持ちになる一冊
興味本位で「離別した」人たちの話を読んだり聞いたりするもんじゃない。
それは異性同性を問わず言えることじゃないのかな?
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。