Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

思い出のマーニー ジョーン・G・ロビン

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)
新訳 思い出のマーニー (角川文庫)
KADOKAWA/角川書店

某有名アニメ制作会社が映画を作ってましたね…
因みに私が読んだのは「新訳」バージョンで
表紙はもっとシンプルな絵柄のもの
映画は見ていません


さて読んでいて「これって…病んでいる子の話?」と。
上に貼った映画のイメージでもっと明るい話だと思っていました
ただもし自分が中高生の時に読んでいればこの本が「親友」に
なっていたかもしれないし現代の中高生も「家庭」に対して思う事がある人は
この話は共感できるのでは?


もし私が中高生の時にこの本を読んでいても、たぶん以下の引用部分は理解できなかった
と思う部分。いまだから、母親からの呪縛が解けている今だからよく分かる部分。


p331~

「それって、だれのせいなの?」ジェーンがじゅうたんを睨みながら、聞いた。

「そんなことはわからないわ。私ぐらいの年になるとね、これは誰のせい、あれは誰のせい、なんてことは言えなくなるの。長い目で見たら、物事はそんなに白黒つけれるものじゃない。責任はなんにでもあるように見えるし、どこにも無いようにも見える。不幸がどこから始まるかなんて、誰に言えるかしら」

「つまり、マーニーは子供の頃に愛されなかったから、自分が母親になった時にも子どもを愛せなかったってこと?」ジェーンが聞いた。

「まあ、そんなところかしらねえ。不思議な事に愛される事は、私たちの成長を助ける大事な栄養なのよ。だから、ある意味でマーニーは大人になれなかった」



私の母親をマーニーに当てはめて考えると「なるほどな」と納得できた部分