Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

屋上のウインドノーツ 額賀澪

屋上のウインドノーツ (文春文庫)
屋上のウインドノーツ (文春文庫)
文藝春秋

上手い人はデビューのときから違う、三浦しをんさんをはじめそう思う。


下手に作家を目指すあまりデビューしやすいラノベや「なろう」で書いてしまうとへんな「癖」が付いてしまい、その後一般文芸に変更しようとしても脱却に時間を要しているような気がする。
癖が付く位なら潔く初めから一般文芸で「自分の書きたいこと・主張したいこと」
を前面に押し出して書く方がいいと思う。


ただこの作品が「松本清張賞」の受賞したポイントはどこ?って感じ
普通に青春小説だと思うんだけどな


p148

人という生き物は、いつもいつも自分より弱い人を探して、その人を馬鹿にして笑ったり、

助けてやって満足感を得たり、自分はこいつに比べればまだマシだなんて思いながら毎日毎日生きているのかもしれない。

ラノベでこんな「共感」するような文章に遭遇することはまずない


こわいのは私の長男より3歳年上(1990年生まれ)なだけなのに
こんな文章を書けてしまうところ(2015発行本)


ところで吹奏楽に詳しくないのであれですが(何?)「ダメ金」って必要?
先に進めないのならいっそのこと「銀」って評価してくれた方が精神的に
楽なのでは?
「金なのにダメ」って「心を折らすための賞?」とかおもってしまい
それってこの制度を作った人たちが「ドS」だったってことですか?
なんか一生懸命している人たちを鼻で笑っている気がした