Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

失楽園のイブ 藤本ひとみ

失楽園のイヴ KZ Upper File
失楽園のイヴ KZ Upper File
講談社

この本を見つけた時「久しぶりの藤本さんだ!!」と喜んで借りた。
冒頭の葡萄が発酵してワインになっていくだけの描写なのに相変わらずの
エロさと言うかなまめかしい表現にコバルト時代から変わらないなあ…と
堪能。ここがラノベ作家と大いなる相違点。


大人の恋か?ミステリーか?とドキドキしながら読み始めたのに
場面が一転してどこぞの進学男子校の高1男子の内面を延々と聞かされ
もうすぐ35歳になる女に抵抗しながらも堕ちていく…そんな展開。
これ、一体誰ターゲット?
微妙な表現方法で描かれる場面は「童貞」ではその意味掴める?
もっと言えば中高生が読んで夫婦の微妙な関係性が理解できる???
あまりにも大人な関係を書いているのに登場人物が高校一年男子って…
登場人物のバランスの悪さと言い、「え~っとそんな捜査方法で良いの?」と
警察の行動とかその他もろもろ突っ込みどころがありすぎて…
どうもシリーズのようですが、なんとなく単独で別の話として書いた方が
良かったのでは????