だんなデス・ノート ~夫の「死」を願う妻たちの叫び~

宝島社

本

多分サイトに投稿されたものを一人の人がリライトして掲載しているので
口調（？）が同じためかどうしても一人がず～～～っとヒステリックに
わめいているようにしか感じなくて不愉快。
不満をぶちまけているだけで全く前向きでない為に建設的ではない。
次第に読むのが疲れてきて
「それほどまでに相手が嫌なら離婚したらいいじゃない」
という感想しかない。
ところが本人たちの言い分として、ｐ１８０

他人の意見

「だんな、死んでほしい」なあ～んて言うと

「どうしてそんなひどいことを言うの？」

「そんなに嫌なら離婚すればいいのに」って言われる。

離婚して苦労するのは子供たちだよ？

子どもたちの為に私は我慢しているし、それができる。

子どもがいなかったら即離婚していたよ。

子どもたちは父親の事を好いてはいなけど、

離婚したら今の様には暮らせないからね。

今よりも確実に子供たちが幸せになれるから、

離婚じゃなくて逝ってくれって思う。

子どもの為に離婚しない、って言っているけど結局は母子家庭になって
自分が苦労して働きたくない、ってことですよね？これ。
本書で愚痴をかましている人たちに言いたい。
ＤＶもモラハラも酒乱も性癖も仕事が続かないのも治らない。
「いつかわかってくれる日が…」なんて日は決して来ない。
相手が死ぬのをひたすら待っているってどんだけ
きのなが～～～～～～～い人達ばかりが投稿しているのやら。
そんな現実から目を背けて「子供の為に我慢する」というのは言い訳。
むしろ子供の側からすれば迷惑の何物でもなく、物心が付くと
いかに家を出るかだけを考え、一旦出たら二度と実家に寄り憑かない。
私がそうだから。
ここに掲載されている心情とほぼ同じ状況なのが私の母。
結婚して５０年以上たって８０代なっても言い続けている。
母親を見ているから余計に言いたい。さっさと離婚しろ。
むしろクズの父親と一緒に住み続ける方が子供にとっては害になる。
残りの人生を今と同じだけの年齢分不満をためて生きていく覚悟があるのなら別だが。

離婚して確かに経済的に苦労している女性は多い。
けれど精神的・肉体的に解放される方がたぶん生きている楽しさも味わえると思う。
ここに載っている人たちが「究極の楽観的ドM」で
８０代になっても不満と苦痛を味わい続けたいのなら話は別だが。
私の母親の様に月収１００万をたたき出しても夫と別れていない限り
搾取され続け今に至る現実を知っているからなおさらそう言いたい。

こんなクズ男と一緒に居ても未来が明るいわけがない、と誰もがわかっているのに
あえて認めようとも見ようともせずに何も自分で行動を起こさなかった上、
愚痴を私に言ってくるのが余計に腹が立つ。
なぜあの時、離婚しなかったのか。いつもそこに話がループしている。
その男と一緒に居ても未来は無い。離婚しろ。現実から目をそらすな。
サイトに投稿するという事は何らかの検索行動ができ、
私の母親とは全く時代が違うのだからシェルターや役所・警察に相談するなど
もっと前向きに自分の立場を変える努力をしろ！と言いたい。

このサイトに愚痴を投稿しても何もならない。解決策も全く無い。
そのことは運営側も理解しているのか　あとがきに

しかしこれも一時的な解決であり根本的な解決にはならない。

（中略）

根本的な解決には至らないが、一時的にでも主婦のストレス解消になっている。

今後、このサイトは一時的なストレス解消ではなく、根本的な問題の解決を目指す必要がある。じゃないとただの闇サイト、やばいサイト、で終わってしまうからだ。

２０１７年に発行されたこの本。その後、前向きなサイトに変化したのでしょうか？