猫には推理がよく似合う 深木章子
- 猫には推理がよく似合う
- KADOKAWA/角川書店
- 本
・スコティッシュフォールドなので「スコティ」
・老弁護士事務所に勤める唯一の女事務員
・スコティは喋ることができてさらには推理小説も書ける
昨日のブログにも書いた内容だが推理小説には「ノックスの十戒」なるものが存在する
・犯人は、物語の当初に登場していなければならない
・探偵方法に、超自然能力を用いてはならない
・犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)
・未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
・中国人を登場させてはならない
・探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
・変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
・探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
・サイドキックは、自分の判断を全て読者に知らせねばならない
・双子・一人二役は、予め読者に知らされなければならない
・この「公式」に当てはめて読んでいくとある程度「犯人」の目星はつく
ところが確かに「公式」には当てはまっているのだけれどいわゆる「反則ギリギリ」の力技も公然と行われており「どんでん返し」なり「あえてぼかされていた部分」を見抜けなかった場合読者は「敗北」を期することになる
そうしなければトリックが出尽くした感のある推理小説なんてとてもじゃないが世に出せない
※今回はいつもの様に図書館に行って背表紙からあふれ出る「私を読め!」
というオーラを元に借りたのではなく少し特殊な事情で借りた本ばかりだったせいか
ある意味これらの本をセレクトした司書の趣味・趣向があふれ出た本が多かった気がする。
普段借りないような傾向にある本を読むことは確かに脳の活性化になるのかもしれないが
趣味に合わなかった場合は苦痛である
本ですらそんな調子なので人間ならなおさらである
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