神様の御用人9 浅葉なつ
- 神様の御用人9 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA
- 本
「7」巻が読み応えたっぷりだったのに「8」巻が不作…というより
いつもの中身のない神社巡りでがっかり…そんな読者の失望感に
応えるがごとくにまさかの大展開!!!
そういえば毎回金色のもふもふ狐神様が表紙を飾っているのに
今回かなりのダークトーン…
しっかりと今回の話を表現したイラストに「なるほど…」という感じ。
人の子は脆く、危うく、壊れやすい
だからこそ自分を大切に一日一日生きねばならぬ
私自身は特有の宗教を持たないけれど幼稚園がキリスト教だった為に
「三つ子の魂百まで」のごとく「聖句」が沁み込んでいる
『いつも自分の事ばかりでなく
他人の事も考えなさい』
『いつも喜んでいなさい
絶えず祈りなさい
そしてすべての事について感謝しなさい』
太古の日本ではまだはっきりとした宗教観は無くても
朝起きたら「今日も目覚めることができたことを感謝します」
そして夕日を見ながら「今日も無事に終えることができました事を
感謝します」「家族が健康で心安らかに暮らせます様に…」
そんな素朴な願いを毎日毎日山の神様、海の神様、土地の神様…
に祈ってきたと思う。
日々平凡がつまらない、単純な毎日で面白くない、毎日毎日同じ事の
繰り返し…と不満を持って生活している現代人がある日突然
天変地異や凶行に襲われて「いつもの日常」が突然終わってしまう
事を知りもせずに…
当り前の毎日
いつもの毎日
変わりばえのない毎日
その「当り前」がどんなに大切で貴重なのか失って初めて知る
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