Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

おっぱい先生 泉ゆたか

おっぱい先生
おっぱい先生
光文社
Digital Ebook Purchas

図書館の新刊本の棚に置いてあった一冊
何よりも題名の



    おっぱい



に非常に魅かれたというよりも最近G先生の検閲を意識した自分の
「いい子ちゃんブログ」に辟易していたから。


この


    おっぱい


という文字にさて偉大なるAI はいかなる判断を下すのか
そこら辺を見極めたいという反抗心から。


実際本文でもp25

おっぱいについてネットで有益な情報を探すのは本当に難しかった。

すがる様な気持ちで「おっぱい」と検索したら、とんでもない

煽情的な画像が画面いっぱいに展開されて、思わず悲鳴を上げそうになったりもした。




というわけで本書は出産直後、いかにわが子におっぱいを飲ませるかを
苦労している母親及び卒乳をすることに決めた女性を通しての
今どきの母親の悲痛な叫び及び社会の一面…という感じ。
ただ、正直あまり心に響かなかった。
というのも、「おっぱい先生」とは
ある一人の「母乳外来」の専門家(助産師)の事を指すのだが
あまりにも「音」と「印象」に差異がありすぎて「…」となる。
大らかな女性のイメージではなく理数系の女教師、そんなイメージ。
すがる様な気持ちで「…ですか?」と尋ねる母親に対して
「わかりません」という答え。
確かに助産師は「神ではない」のだからその母親の選択に対して明確な
答えは出せないのは事実だけれど読んでいて「冷たいな」と感じた。
弱っている時に「あなたが一番いいと思う方法で」とか言われたら
正直心が折れる。
作者が冷静・公平な(かなり冷めた)目でこの問題を捉えているのか、
取材した助産師がこの「おっぱい先生」そのものだったのか不明ですが
いっそのこと助手のさおり視点でもっと身近にフレンドリーな感じで書いた方が
良かったのでは?と思った次第。


さあ、AIはどう判断する?



たかが
おっぱい
されど
おっぱい!!
おっぱい!!!!



言葉狩り・文字狩りに負けるもんか!