Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

カピバラのだるまさんがころんだ

カピバラさんのだるまさんがころんだ (こどものくに傑作絵本)
カピバラさんのだるまさんがころんだ (こどものくに傑作絵本)
金の星社

ミニコミ誌か何かで取り上げられていたので予約して借りた一冊


正直、カピバラは落花生にしか見えないし、ラストの落ちも「?」
ではあるけれど、
これを親子で読む時にリズミカルに


「だ~るまさんが こおおおろん




     だ!              



と読むと盛り上がる事請け合い!!!!
そのうち「僕も一緒にやる」「私も!!」と
子どもも参加しながらの楽しい読書会になりそう!!
(絵本は淡々と読む方がいい、という説がありますが私は
声を変えたり、リズムを変えたりして読む方が好きです)
寝る前に読んであげて、読み終わった時に
「さあ、これからだるまさんが転んだするよ!動いても喋ってもダメだよ。
じゃあ、いくね。せ~のだるまさんが…」


おやすみなさい…



ところで絵本セラピーもどきをやっていた時に思った事。
4歳の男の子。近所のお友達が3歳で幼稚園に入園したのに
抽選で漏れて入園できなかったとか。
そのお母さん「遅れを取り戻そう」と必死になって(なりすぎて)
「あいうえお」を教え込んだみたい。
「僕、一人で読めるよ」と絵本を持ってきて声に出して読んでくれる
のですが「だ…る?…ま…?」
「ん?」
「…さ??」
「うんうん」って感じでした。


これだと「絵本を楽しむ」からほど遠いと思います。
つっかえながら読んで「だるまさんがころんだ」をカピバラさんたちと
一緒になって遊ぶことができますか?
私が冒頭に書いた「大人視点」で読むとイマイチですが子供視線になると
「一緒に遊んでいる感じ」になる絵本だと思うのです。
「一人で読めるでしょ」ではなく、親子で楽しみながら読んでその経験が
読書好きを育てていくものだと私は思います。
4歳でひらがなが読めることを美点にするよりも親子で一緒に体験することの方が
後々プラスになる気がします。
お母さん、おばあちゃん、お父さん、おじいちゃん、お正月に絵本読んであげて下さいね。